脊髄から枝分れした脊髄神経後枝は、
後正中線を頂点に斜め下外方45度を走行します。
脊柱回旋に最も関与するのはT12/L1間、
前後屈はL5/S1間ですから、
椎間関節性腰痛時に痛みが出るのは、
回旋に伴う痛みなら、局所、三焦兪、志室、
前屈に伴う痛みなら、局所、上臀部外側辺りが多い
ということになります。
判別方法としては、背部の皮膚を摘まむと
ボテッとした感じで摘みにくかったり、
摘まれると痛かったりします。
そこを目安にして、
斜め上内方の脊柱の傍ら(一行線華挟脊穴)に圧痛を認めます。
何故ボテッとした感じになったり、摘みにくかったり、
痛かったりするのか?
脊柱に沿ってその傍らを交換神経幹が通っていて、
そこから交感神経の枝が伸びています。
椎間関節の炎症によって、交感神経が興奮、
その近辺の血管が収縮し、皮膚・筋肉は良好な状態を保てず、
ボテッし、摘みにくくなり、また摘もうとすると痛いわけです。
上述しました、局所、三焦兪、志室、上殿部外側辺りが
そのまま治療点になります。
次回は筋筋膜性腰痛についてお話します。