腰痛、椎間関節性腰痛2 | 治る力

治る力

鍼灸・マッサージを生業にしている者が思うことを
綴ります。ときに前向きに、ときに後ろ向きに

脊髄から枝分れした脊髄神経後枝は、

後正中線を頂点に斜め下外方45度を走行します。

 

脊柱回旋に最も関与するのはT12/L1間、

前後屈はL5/S1間ですから、

椎間関節性腰痛時に痛みが出るのは、

回旋に伴う痛みなら、局所、三焦兪、志室、

前屈に伴う痛みなら、局所、上臀部外側辺りが多い

ということになります。

 

判別方法としては、背部の皮膚を摘まむと

ボテッとした感じで摘みにくかったり、

摘まれると痛かったりします。

 

そこを目安にして、

斜め上内方の脊柱の傍ら(一行線華挟脊穴)に圧痛を認めます。

 

何故ボテッとした感じになったり、摘みにくかったり、

痛かったりするのか?

 

脊柱に沿ってその傍らを交換神経幹が通っていて、

そこから交感神経の枝が伸びています。

 

椎間関節の炎症によって、交感神経が興奮、

その近辺の血管が収縮し、皮膚・筋肉は良好な状態を保てず、

ボテッし、摘みにくくなり、また摘もうとすると痛いわけです。

 
上述しました、局所、三焦兪、志室、上殿部外側辺りが
そのまま治療点になります。
 
次回は筋筋膜性腰痛についてお話します。