あだち充 / 小学館文庫
香月と活樹、二人の「かつき」によるボクシングを描いたストーリー
周りの人間も必然的にボクシングの関係者ばかり。
あだち作品では珍しく?言葉による告白があるのですよね。
第92話
香月「わかんないよ ハッキリ言われなきゃ」
活樹「おれも水谷のこと好きなんだけど」
香月「ありがと」
・・・・・・
香月「里山のこと好きだよ。私も・・・」
活樹「あ・・・りがと。」
この間合がなんとも言えず大好きです。
普通の高校生の告白なら そのあと「付き合ってください」等があり、
お互いに呼び名を決めたり、二人だけの世界に没頭しそうですが
あくまでも「里山」「水谷」と苗字を呼び捨てにする仲。
お互いの思いを伝えたにも関わらず、ベタベタすることなく
あくまでもボクシングがメイン。
ちょっと嫉妬したりもするけれど、それを相手に攻めるのではなく
相手を信用しているからこその態度。
美的にさえ思えてしまうのです。
自分の若かりし頃を振り返ると・・・・・・なかなかね。
そんな振る舞いができるようになったのは 40過ぎたあたりかな。。。