大川祥代 の 人生を読み解く 心理学 哲学

大川祥代 の 人生を読み解く 心理学 哲学

公認心理師
元養護教諭

心理学と哲学を土台に
人生の問いを読み解くブログ

子育て 不登校 人間関係
世代間連鎖などをテーマに
個人セッション 講演 研修を行っています

前回のブログでは病を告知されたとき
「この身体で、この世をもう味わえなくなるのか」
という思いが湧いたことについて話ました。

今回はその感覚を
もう少し深いところから見てみます。


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私が特に惹かれるのは
静止した美ではなく
移ろい続ける美です。

子どもの頃、国語の授業でこう教わりました。

冬の枯れ木の桜の幹の中は
ピンクで

花が咲いているときの幹の中は
もう葉の緑なのだと!

次の季節が 桜の内側で すでに宿っている。
(  大岡信「言葉の力」)

真冬の枯れ木は一見すると何もない。
でもその細い枝の先に
すでに次の春が宿っています。

やがて硬い蕾がほころび
一斉に花が咲いて、風に散っていく。

夏はギラギラとした夏の陽を受け
桜の葉は青青と育っていく

秋に葉は赤や黄に変わり
やがて静かに散っていく。

そしてその落ち葉は土になり
また次の生命の糧になる。

命は巡り、命は還る。

この巡り、循環が大好きなのです。

この流れを思うとき
単なる感傷ではなく
深いところで
「そうか、そういうことか」という
納得があります。


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東洋哲学に「縁起」という概念があります。
すべての存在は
他との関係の中にのみ
成り立つという考え方です。

龍樹が体系化した
「空」の思想もここにつながります。

固定した実体などなく
すべては関係と流れの中にある
ということです。

今の私を形造っている
原子のひとつひとつは

かつて地球のどこかで
あるいは宇宙のどこかで
まったく別の何かを形造っていた。

そしていつか
また別の何かになっていく。

なんだか
「大きな懐に抱かれて  今この命をしている」
という感覚が湧いてきます。

自分という固定した輪郭が
溶けるような感覚。

それでも今わたしとして
今、ここにいる。


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命は有限です。

でも「いつか終わる」とわかっているから
今この瞬間の感覚が際立ちます。

落ち葉が土に還るように
命の循環の中に還っていく。

それを知ったとき
死はただの終わりではなくなり
巡りの一部になりました。

すったもんだの日々があっても
この世界に物体として在ることが
私の喜び。

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今日もお読みいただきありがとうございました。

写真は大好きな富士山🗻

あの富士山に積もっている雪は
いつか私の身体を通った水(原子)かもしれない
そう思うと感動なのです、、、✨