今、世界中で空前絶後のブームを巻き起こしているゲームといったら、オンラインバトルロイヤルゲームの"Fortnite"。マインクラフトを凌ぐに大人気で、当然息子もハマりまくっている。プレイ中は、オンライン上で友達とチームを組んで、アツイバトルを繰り広げているので、家中にエキサイトした声が響き渡る。

 

あんまりやりすぎて中毒症状になっていたので、我が家ではフォートナイトは金土日のみというルールにした。

 

といっても、単に「平日はやめなさい」と言ったところで、コントロールできるわけがない。そこで助かったのが、最近一新した ホームWifiシステム。デバイスごとに、一日何時間ネットに接続できるかを設定できる。うちは、今のところ、平日は2時間、土日は6時間としている。また、ペアレンタルコントロールで、いかがわしいサイトなどにはフィルターをかけられる上に、ベッドタイムも設定できる。9時半になると子供たちのアイパッドとパソコンはWifiがカットされる。おかげで、子供たち、夜更かしせず、自然と早く寝るようになったので、本当にこのWifiシステム、重宝している(笑)。

 

話がずれたけど、フォートナイト中毒は大きな社会現象となっていて、ニューヨークタイムズやニューヨーカーでも先日記事になっていた。

 

先週は、学校のニュースレターに、フォートナイトについての注意が掲載されていて、NYTの記事が添付されていたのには苦笑。ゴア表現はないものの、中毒性が高いので、子供たちがプレイするのなら制限時間を設けましょう、ベッドにはタブレットを持ち込ませないようにしましょう、など、ご丁寧に色々とアドバイスが書いてあった。学校がこんなに話題にするのだから、よっぽど中毒が深刻なのだろう。

 

そして、ニュースレターでは、ゲームだけでなく、テレビ番組についても注意が。

 

最近、ネットフリックスで大人気のティーンドラマ『13の理由』のシーズン2が始まったそうで、これについても、「年齢制限もあるし、キワドく、ショッキングな内容なので、お子さんに見せる場合は、ぜひ親御さんも一緒に見て、内容についてお子さんと話し合ってください。まずは一度親御さんがご覧になってみて、お子さんに見せて相応しい内容かどうか、ご判断ください、、、、」などと色々書かれていた。

 

『13の理由』は、前から知っていたけど、ティーンもので自分には無縁と見ていなかった。うちの子供たちも、まだそういう年齢でもないから見ていない。まあ、学校で週報に取り上げられるほどなら、きっと中毒になるぐらい面白いのだろうし「親がまず見るように」なんて言われたら、すごい気になる、、、!よし、試しに見てみるか?と見始めたところ、見事にハマった(笑)。毎晩、ビンジウォッチング中のせい寝不足です。

 

『13の理由』のストーリーについては、今さらここでは書かないけど、 45歳の中年の親でもこんなハマるのだから、これはティーンの子なら、思い切りハマるね、、、。見ていてもうウン10年も遥か昔に自分がティーンだった頃のことを、走馬灯のように思い出して、タイムスリップしてしまった。特に私はアメリカで高校時代過ごしたので、すごく理解、共感できた。本当にアメリカの高校生活は、番組の中のようなことが起こるし、過酷だ。ティーンが見たら、シンクロしすぎて、ドラマの世界に完全に引きずり込まれてしまうだろうな、と思う。

 

私は主人公の女の子のように自殺に追いやられるようなイジメには逢わなかったけど、高校時代って、大人への階段をのぼり始めるものの、まだ心は全然未熟で、目を覆いたくなるようなおバカなことをしでかしてしまうし、ピアープレッシャーもすごいし、とにかくすごく多感で不安定でストレスフルでヒステリックな時期。


番組の中でもあった「誰が一番カッコいい、セクシー」のリストとか、まさにあったし、私の高校時代はスマホもソーシャルメディアこそなかったけど、誰と誰ががくっついたとか別れたとか、痴話喧嘩の内容とか、そういう下世話な話題は瞬時に学校中に広まった。今はネットを介して噂が広まってイジメが起きたりするのだろうけど、まあティーンの悩みやストレスは、いつの時代も同じなのだ。

 

今、分別を知っている大人になって本当によかった、と思う。若かった、青春だった、とはいえ、ジェットコースターのようなあの不安定な4年間に戻りたいとは思わない。これから茨の道を歩むことになる子どもたちが気の毒だなぁ、とすら思う 。

 

自分の子供が『13の理由』を見ていいかどうか、と聞かれたら、、、イジメや自殺という深刻な社会問題について正面から考える機会になるドラマだと思うし、15,6歳以降なら見てもいいと思う。それ以前だったら、ヘビーすぎるかな。

 

でも、さすがに子供と一緒にお茶の間では見れないな〜、、、!滝汗 子供たちのほうから誘ってくるならまだしも、間違いなく「ママやめてよ!あっち行ってよ!」って言われてしまうだろう。

 

でも、もし子どもたちが年頃だったら、息子には「女の子をあんなふうに泣かせたらダメよ!」とか、娘には「軽々しく下心たっぷりの男の子の誘いに乗ったらダメよ!」とか、忠告してもいいのかもしれない(笑)ニヤニヤ

 

しかし、学校がこんなふうにゲームやらテレビやらに介入してくるなんて、まるで子どもたちの世界をのぞき見してるみたい。普通は子どもが大人の世界こっそり覗くものなのに、これでは全く立場が逆だ。


前にも書きましたが、子供には子供の世界がある。大人が先回りして、ジタバタして、ドラマの内容までチェックするなんて、滑稽を通り越して、情けない気もする。どんなに先回りして守ったって、まさにドラマの中で起きているような出来事が実際に日常茶飯事で起こるのが高校生活だ。そして、子供たちが大人の階段を上るのを、親は止めることはできない。

 

ただ一つ、ドラマの子のように、自分を追い詰めて、命を絶つようなことは決してしてはいけない、何があっても自分は味方だから、いつでも助けを求めなさい、というメッセージを伝えることは大事かなと思った。

 

ということで、私は私で、こっそり『13の理由』をビンジウォッチするし、子供たちがいつかこっそりそうするなら、そっとしといておいてやろう、と思うのでありました。はい。