去年、高速道路でタイヤがバーストして焦った事件がありましたが、、、
昨日、一人で高速を走っていたら、いきなりまさかのバースト!
郵便局まで行って、その後スーパーに行く途中、バスが後ろから近づいてきて、クラクションを鳴らし、運転手のお兄ちゃんがドアを開けて何か言ってたんだけど
「なんだ?私が追い抜いたのが気に入らなかったのかな?」
と首を傾げつつ、そのまま運転したら、いきなりドスンドスンドスン、ガタンガタン、と車が暴れたので、あーー、タイヤがバーストしたんだ!と悟って、すぐに路肩に車を停めた。
そういえば、郵便局に行くときから、なんか車がヨタヨタして走行が不安定だな、と思っていたんだけど。
あの運転手のお兄ちゃんはタイヤの空気が抜けてたことを教えてくれようとしていたんだろう。
車から降りて確認すると、左の後輪が裂けて大破していた!
1年ぐらい前に交換したばかりのタイヤだったのに、、、空気が抜けていたか、パンクしていたのに気づかなかったのかな。
さて、どうしよう。夫は留守だから、自分でなんとかするしかない。トヨタのサービスセンターに電話すると、日曜日だからテクニシャンがいない、レッカー移動してサービスセンターに持っていくしかない、その手配に1時間ぐらいかかると言われた。遠くのサービスセンターまで、たかだかタイヤのパンクぐらいで車を持っていかれて、しかも1時間も待ってるなんて嫌だなぁ、、、なんとか自分で交換できないだろうか?
もちろん、スペアタイヤの交換など、やったことがない。でも、前に家で夫がタイヤ交換するのを横で手伝ったから、なんとなくやり方は覚えている。
それで、車に積んであるタイヤ交換用の道具一式を取り出して、マニュアル片手に、まずはスペアタイヤを車両下部から取り出して、ジャッキを組み立て、ぐるぐる回して、なんとか車体を持ち上げるところまでは一人でできた!
でも、ホイールを留めているボルトがものすごく固くって、レンチで動かしても全然ビクともしない。四苦八苦していると、近くでバスを待っていたおじさんが来て、マレー語で、たぶん「タイヤパンクしたの?大丈夫?」らしきことを言って、レンチを回すのを手伝ってくれたんだけど、それでもビクとも動かない。
あー、どうしようかな、、、、やっぱりレッカー移動かな、、、と諦めかけた頃、インド人のおじさんがどこからともなく現れた。
「あんた、タイヤパンクしたのかい?私はタクシーの運転手だけど、さっきからあんたが立ってるのを反対側から見てたんだ。」
「はい、なんとかここまで自分で出来たんですけど、ボルトがめちゃくちゃ固くて、外せないんです、、、」
と泣きつくと、
「手で回してもダメなら、乗っかればいいんだよ。」
と、おじさん、レンチの上に両足で乗っかって、全体重をかけてピョンと跳ぶと、ついに動いた!
それで、あとは余裕で残りのボルトを外して、素早くスペアタイヤに交換してくれた。さすが、タクシーの運ちゃんだから慣れてるんだろう。
危機一髪、本当に助かった。
「ありがとうございます!本当に助かりました!」
「どういたしまして、お役に立てて嬉しいよ。」
お礼に少しだけチップを渡すと、いらないよ、と断ったのだけど、気持ちなので受け取ってください、と強引に受け取ってもらった。
よくマレーシアでは、車が故障とかパンクして、路肩に停めてると危ない、と言われる。善人を装って、助けてあげる、と近づいてきた通りがかりの人が実は悪人で、お金を盗られたりするケースが多いというのが理由。だから、無闇に道端で車を停めて降りてはいけないというのが通説だ。
そんなわけで、正直、マニュアル片手に必死でタイヤ交換に挑みながら、悪い人に騙されたらどうしよう、などとビクビクしていたのだけど、幸い親切な人に助けてもらって、そんな心配は無用に終わった。
それにしても、マレーシアは暑くて道路のコンディションが悪いから、タイヤのトラブルにはよく見舞われる。今回の経験で、今後はきっと一人でタイヤ交換ができると思うけど、日ごろから訓練まではしなくとも、マニュアルを読んでどういう手順で交換するのかシミュレーションぐらいはしておくと、いざというとき慌てなくていい。