子どもたちの学校では、通学靴は黒の革靴、と決められている。
毎年この黒の革靴の入手に、ものすごく苦労している。
シンガポールでもマレーシアでも、黒の革靴が義務付けられているのって、ほんの一部の学校で、私の知ってる限りシンガポールのタングリントラストスクールぐらいかと思う。大抵、インターでも靴は自由か、色は黒と決められていても、運動靴でOK。ローカルの私立校で制服のあるところでも、通学は黒か白の運動靴だろう。
そのため、潜在的に子ども用の黒い革靴の需要が少なく、学期が始まる前などは、扱っているわずかなお店に皆が押し寄せるため、あっという間に売り切れてしまう。
だいたい、高温多湿で雨の多いこの地域で、遊び盛りの子どもに革靴を強いるって、全く合理的でないと思う。休み時間など外で走り回って遊ぶから、あっという間に、ヨレヨレになる。本皮のいい靴でないと、すぐにダメになる。これまでの経験から、安物の合成皮革の靴は、だいたい2ヶ月しか持たない。
それで、いつもイギリスのClarksのスクール靴を買う。定価は100ドル以上はする。それでも、きちんとメンテナンスをすると長持ちするから、少し大きめのサイズを買って、1年履き倒す。運動靴なら気兼ねなく買い換えられるけど、100ドル以上する高級革靴を、毎学期買い換えるわけにもいかないから、、、。
こちら、去年1年間、最後まで履き倒した靴たち。
あっちこち擦り切れて、ズタボロなんだけど、クリームで潤いを与え、靴墨で磨くと、きれいに甦る。娘の靴などは、途中からソールがつま先から剥がれてきて、パックリあいてしまって、接着剤で何度もくっつけて何とか最後まで持った。
Clarksはジョホールには、JPO、アンサナ、Komtarrにあるけど、大抵品薄で在庫がない。シンガポールにはもっとあるけど、それでもスクール革靴の在庫はすごく少ない。
夏の間、9月からの新学期に備えて、娘の靴はなんとか見つけたけど、息子のはなかった。シンガポール中のClarksに電話して、高島屋にも問い合わせたのに、在庫がない。
途方に暮れて、仕方なしに30ドルの安物の合成皮革の靴を調達したけど、案の定、2ヶ月過ぎた先週、ソールが完全崩壊。見るも無残な姿に、、、、。これではさすがに修復不可能。Clarksの靴は、1年履いてもソールは剥がれなかったから、本当に頑丈でいい靴なんだな、と実感。
それで、また1から悪夢の靴探しが始まり、週末には伊勢丹、高島屋、JBのKomtarのClarks旗艦店にも行ったけど、どこにも在庫無し。取り寄せもできないと言う。
Clarksがダメなら、イタリアのGeoxにもスクール靴があるから、とシンガポールのGeoxに問い合わせたけど、全店舗息子のサイズだけが在庫無し。(余談ですが、Geoxの靴って素晴らしくて、私は大ファンで、Geox以外の靴は履けない、、、というぐらい惚れ込んでます)
あるのは、ぶっ壊れた先述の安物の靴、Bubblegumナントカというブランドの靴だけ!
アマゾンや、アメリカ、イギリスのオンラインショップで調達という選択肢もあるけど、足に合わなかったら返品・交換も大変だ。やはり靴は本人が試着して買わないと。
とりあえず今週は黒いスニーカーで通学させているけど、今のところ、アメリカかイギリスにでも行かない限り、息子の通学靴は入手できない、、、ということになる。
学校も、こんなに苦労してるんだから、運動靴でもOKにするとか、学校を通して革靴を買えるように手配してくれればいいのに!
そういうわけで、ただでさえ忙しいワーキングマザーなのに、子どもの靴ごときに週末を返上し、発狂しそうなくらい、ストレスを抱えているのだ。とほほ、、、、。
しかし、このまま見つからなかったらどうしよう、、、。