次々と新しいインターナショナルスクールが開校しているジョホール。
イスカンダルプテリ地区にも、マルボロを始め、ラッフルズアメリカンも新キャンパスが完成し、カナディアンカリキュラム+IBのサンウェイが開校。
もうこれで当分学校はできないだろうな、、、、と思いきや、来年の9月から中国のカントリーガーデンが大開発しているフォレスト・シティーに、アメリカのボーディングスクール、Shattuck-St. Mary's Schoolが開校します
イギリスのボーディングスクールは、マルボロやダルウィッチ、ハローズなど、アジアに多数進出していますが、アメリカのそれが進出してくるのはアジアで初めてです。たぶん。
本校はアメリカの中西部ミネソタ州にあって、寒いところだけあって、アイスホッケーやフィギュアスケート、サッカーなどスポーツで全国代表レベルの選手やオリンピック選手を多数輩出していることで有名な学校のようです。1858年に創設され、歴史もあります。キャンパスも、ゴシック・ロマネスク様式の建築で、イギリスのボーディングスクールみたいな雰囲気で、とっても立派です。
アメリカのボーディングスクールと言えば、大多数は東部に集中していて、私自身も東部の学校に行ってましたが、ミネソタにそんな歴史のあるボーディングスクールがあったなんて知らなかった、、、。
いわゆる駐在員師弟が通うアメリカンスクールではなく、アメリカで歴史のあるボーディングスクールの分校というのは、なかなか新鮮で、魅力的です。豪華なキャンパスとか、最先端の設備では真似できない、太刀打ちできないもの。それは何と言っても、歴史であり伝統です。マルボロが短い期間で生徒をたくさん集めることができたのも、やはりバックに本校の歴史と実績があるからでしょう。マレーシアでは新しい学校といっても、150年もの長い時間とかけ培ってきた伝統と校風を再現するわけですから、安心感が断然違います。
シンガポールでもアメリカンスクールって、シンガポール・アメリカン・スクールしかないし、アジア諸国はやっぱりイギリス式カリキュラムかIBがマジョリティーです。だから、近隣の東南アジア諸国のアメリカンスクール志向のファミリーにはけっこう注目を浴びるかもしれないですね。
子どもたちは今の学校が好きだし、今のところ学校を変えるつもりはないのですが、興味があったのでどんなものか、ちょっとメールで問い合わせてみました。
まだキャンパスは建設中ですが、校長先生(なぜかイギリス人)は既に就任されていて、もうすぐオフィスも構えるそうです。とっても親切、丁寧にメールで質問に応えて下さって、ウィットのある文面から知性と人柄のチャーミングさが滲み出ていらっしゃる、いかにもイギリス人という感じの先生でした。アメリカンスクールの校長先生っぽくないというか、マルボロにいそうな雰囲気の方でしたね。
なので学校の雰囲気も、アメリカンスクールとして生徒の自主性を尊重しながらも、歴史あるプレップスクールという性格上、どこかイギリスの学校っぽく、規律や伝統を大切にした運営をするのかなと思いますね。
さてそんなSSM。本校の名前を借りたフランチャイズ式の学校ではなく、本校のカリキュラムとモットーを忠実に再現しつつ、マレーシアの地域性や特色をミックスさせた本物のアメリカ式プレップスクールを目指しているとのこと。APのクラスも当然多数提供するし、コンピュータ、スポーツ、アート、音楽などにもガッツリ力を入れ、これら分野の先生方は開校時からミッチリ人選してリクルートするそうです。本校から先生を招致する可能性もあるようですし、両校間でエクスチェンジプログラムも計画しているそうです。まあマルボロと同じコンセプトですね。
アメリカ本校は6年生から12年生までですが、マレーシア校は3歳のプリスクールから12年生まで。初年度は150人ぐらいの生徒を募集しますが、最高3000人ぐらいのキャパを想定しています。
うーーん、こんなに近隣にたくさん学校があって、人口はそんなに増えてないのに、そんなに生徒集まるんだろうか、、、 という気もしますが、、、。
来年の開校時点で体育館、化学実験室、シアター、図書館、ダンススタジオ、音楽室、運動場、プールなどの施設は全て完成させるってことですが、本当かな!?!? このマレーシアで、工事が予定通りに完了するなんてことはないのに、そんな自信満々でいいんだろうか?
でも、フォレストシティーの工事のあの異常な圧倒的なスピード見てると、できるのかもしれない、、、。中国ゼネコンが昼も夜も修羅場のように埋め立て、建設工事してますからね。本当に凄いですよ、チャイナパワーは!
場所柄、当然フォレストシティーに移住してくる中国人師弟を対象としているのでしょうが、アジア初の由緒あるアメリカンボーディングスクールの分校ですから、近隣諸国、シンガポールのアメリカ人駐在員子弟の受け入れも当然視野に入れていることでしょう。
気になる学費ですが、マルボロやラッフルズと同程度で考えているそうです。アメリカンスクールってどこでも一番学費が高いから、まあ間違いなくそうなるだろうと思います。
この学校は、マルボロのアメリカンバージョンというか、ボーディングスクールらしく、スポーツ、芸術などしっかり取り入れた幅広いカリキュラムをこなしつつ、勉強もしっかり頑張るというコンセプトはすごく似てます。あとはイギリスのOレベル(IGCSE)+IBを選ぶか、アメリカのAPを選ぶかというのが違い。
イギリスだとIGCSEのための勉強が一つの目標となってくると思いますが、アメリカのプレップスクールだと、大学入試が試験のスコアや成績だけでは決まらないため、勉強はもちろんしっかりやるけど、課外活動も重視し、生徒が自分の興味、得意分野を独自にディープに追求し、自己実現するのを導く、という形になると思います。少なくとも本校はそうでしょう。
個人的には、とっても注目しています、この学校。
それにしても、日本では考えられないような目のくらむような立派なキャンパス、文武両道の素晴らしいカリキュラム、最先端の設備を備えたインターナショナルスクールが続々と誕生して、最近のジョホールの学校の充実度はすごい!本当に目を見張るものがあります。
こんな何もないところに、立派な学校がどんどこ出来て、一体どうなっちゃってるんだ、この地域は!(笑)
でも、、、、もう学校はいいから、早くモールとスーパー建てて、お願い、、、! というのが本音です。