1年ぐらい前に、私の住む街はヌサジャヤからいきなり名前が変わって、イスカンダル・プテリという、舌がもつれそうな、長ったらしい名前になってしまいました。

 

ジョホールのサルタンが

 

「ヌサジャヤという名前は、どうも冴えない。やっぱりイスカンダル開発の目玉の地区なんだから、もっとスペシャルな名前がいい。」

 

とおっしゃって、それでイスカンダル・プテリ、、、。

 

サルタンの好き嫌いで街の名前が変わってしまうなんて、なんか考えられない世界です。

 

プテリとは、プリンセスという意味らしいです。イスカンダル姫、ですか、、、。

 

どこに住んでるの?って聞かれて、「イスカンダル・プテリです」じゃ、あまりにも言いにくいし、なんじゃそりゃ?って感じですよね。

 

ヌサジャヤのほうが、言いやすいし覚えやすいし、全然よかったと思うし、なんで最初からもっと街のネーミングを考えなかったんだろう、、、というか街の名前なんていう大きい決めごとを、なんで気分でコロコロ変えるんだろう、、、。チーン

 

さて、そんなイスカンダル・プテリですが、最近は次々と新しいコンドやビルが建ってきて、3,4年前とは街の風景もだいぶ変わってきました。グレンイーグルズ病院も建ったし、学校も増え、住民はここ数年で確かに増えました。

 

私が初めてプテリハーバーを訪れたときなどは、まだトレーダーズホテルが建設中で、本当に何もなかったのに比べ、今はレストランやバーも増え、週末の夜など賑わってはいます。近所でちょっとレストランに外食に行く、といったら決まってプテリハーバーです。

 

もう正直プテリハーバーのレストランにも飽き飽きですが、近辺で小奇麗で雰囲気がよくってそこそこ美味しいものを食べられるといったら、どうしてもプテリハーバーしかない。JBのほうまで行ってもいいんですが、車で20-30分かかって遠いし、お酒もあんまり飲めないし。

 

ところが、最近、息子の仲良しの友達のママがやっていたカフェがホライゾンヒルズに移店。近所のイギリス人夫婦が経営していたワインバー、イギリス人の女性アーティストがお絵かきや工作などのクラスをやっていたギャラリーも閉店してしまいました.​​​​​。ショック、、、えーん

 

プテリハーバーの店舗は最近家賃が上がって、経営が厳しくなったみたいです。プテリハーバーだけでなく、ブキインダのショップロットなども10-20%家賃を値上げしているようです。

 

地元の外国人が頑張って経営していた素敵なお店が3店もなくなってしまうなんてとっても残念ですが、やっぱりまだまだこの地区で、いや、JBでビジネスをやるのは厳しいんだな、と実感しますね。

 

シンガポールでさえ、リテールや飲食は2,3年で撤退というところが多いですから、人口が圧倒的に少ないJBでは当然とも言えます。オープン当初はお客さんが来ても、継続して新しいお客さんが増えなければ難しいのがリテールビジネスですが、それには街の人口が全然足りない。

 

それでも以前は家賃が安かったからなんとかやっていけたけど、ここへ来てプテリハーバーはどんどん開発が進んで、新しいコンドが建ち並び、徐々に街の規模が大きくなってきたので、家賃がぐんと上がったのだと思います。

 

でも、街の開発は進んでも、できたばかりのコンドにはまだまだテナントが入ってなくて、建物ばかりが出来ても、住民がほとんどいないし、夜は真っ暗という状況。

 

レストランばかりあっても、モールやスーパーなどもないから、生活には不便だし。

 

プテリハーバーに限らず、メディニ地区、サンウェイなど、近辺には新しいコンドや家がどんどん建ってきていますが、もっと商業施設やビジネスを増やさないと、このままじゃ住民が増えず行き詰ってしまうのでは、、、という気がします。

 

家ばかりボコボコ建ててどうすんねん!って感じですよ、まったく。

 

やっぱりリテールが圧倒的に足りないですよね。

 

まず、絶対的に不足しているのは、大規模スーパー。

 

ちょっとした買い物ができるモールもない。

 

ブキインダのイオンがあるけど、願わくは、もっとオシャレな、KLのバンサーショッピングセンターみたいな雰囲気のモールがほしい。

 

ガソリンスタンドも足りない。

 

現在、サンウェイ地区に、Jaya Grocerというスーパーが建設中のようで、ガソリンスタンドも2つできると聞いていますが、オープンは来年以降のこと。

 

街の開発はどんどん進んでいるものの、それに伴ったアメニティーはまだまだ追いつきません。

 

でも、街が不便だと住民が増えないから、なかなかビジネスオーナーは投資に踏み切れない、という悪循環。頑張って起業、出店しても、思うように利益が出ないし、小規模資本では体力が続かず、2,3年で淘汰されてしまう、という状況だと思います。特に、外国人テイストの素敵なお店などは、ローカルにはまだ価格、敷居共に高く、個人で経営するのはとっても厳しいでしょう。

 

プテリハーバーでも、残っているレストランって、フランチャイズだったり、マレーシアやシンガポールで何件か店舗を持ってて、バックの資本が大きい飲食店です。

 

何にしても、シンガポールみたいに、もっと商売しやすい環境を整えて、外資やビジネスをどんどん誘致しないと、このままでは厳しいんじゃないかな~、、、という気がしますね。

 

しばらくは、このような足踏みの状態が続きそうですよ、イスカンダルプテリ、、、。ぼけー