一か月ぐらい前から、隣家が犬を飼い始めた。ビーグル犬の赤ちゃんだ。
しかしこの犬が、四六時中キャンキャン吠えて、めっちゃくちゃうるさい。
構ってやれない時間帯は、台所の奥の部屋のハウスに放置しているらしく、それに抗議して吠え続けているようだ。自分たちはドアを閉めて放置しているだけだから他人事なのかもしれないが、その修羅場な部屋はちょうど我が家の裏庭に面しているから、思い切り鳴き声が聞こえてきて、私たちにとっては迷惑極まりない。
一度は、夜の10時になっても鳴き声が止まず、子どもたちも眠れなかったので、出向いていって「なんとかしてもらえませんか、、、」とクレームをした。それ以降、夜の8時以降は静かになったから、夜はハウスから出してやることにしたんだろう。
でも、昼間は何時間もずーーーっと、休むことなく吠えていて、そんなに吠えて飽きないの?疲れないの?頭がおかしくならないの?と犬に聞きたいくらいだ。あんなに吠えたら、ふつうだったらグッタリして諦めると思うんだけど、ハウスから出してもらうまでは何が何でも諦めない、強固な意志の持ち主のようだ。(笑)
ずーっとあのキャンキャン声を聞かされている我が家は、確実に拷問で頭がおかしくなりそうだ。
だいたい、ビーグル犬は猟犬なんだから、もともと大きい声でワンワン吠えるのが習性だし、活発で運動量も多く、あんまり初者向けの犬ではないと思う。
犬の初心者なら、シーズーとかパグとか(鼻が潰れてるから、そんなに何時間も疲れて吠えられないだろうし(笑)鳴き声も小さい)、温厚なゴールデンとかにすればよかったのに、、、。
だいたい、面倒臭いからってハウスに閉じ込めて、世話も無駄吠えのしつけも出来ないくらいなら、犬なんて飼うな!猫で我慢せい!と喝を入れたい。その家には2人の小さい男の子がいて、きっと「犬ほしい!」っておねだりしたから飼ったんだろうけど、当の子供たちは、たまに散歩に遊びに連れてってるぐらいで、世話してる場面は一度も見たこともない。結局、全部メイドさんに押し付けているんだから、彼女も気の毒でしょうがない。
子どもの「ペットがほしい!」っていうおねだりにうっかり付き合うと、こういうことになるのだ。
かわいいから、子供の情操教育になるから、って、後先をよく考えずにペットを飼う人があまりに多い。
でも、何があってもそのペットを世話し、毎日昼夜散歩に連れて行き、しつけをし、病気になったら看病し治療代も払い、老齢になったらボケや遠吠えに付き合い、たとえ転勤で引っ越しても連れて行き、大きな家に住めなくなってもかわいがり、最後まで看取る覚悟があるだろうか?かわいいからって甘やかさず、決して犬にナメられないよう、威厳を持って接することができるだろうか?
我が家も、時々子供たちに「ペットほしい!」ってせがまれる。「毎日の世話は誰がするの?あなたたち、朝も晩も散歩に行けるの?」と聞くと、「それは、、、ママとか、メイドちゃんがやってくれるでしょ?」と言う始末だ。
息子の友達の両親も、子供たちのラブコールに負けて、トイプードル犬を飼った。しかし、数か月後遊びに行くと、姿が見えないのでどうしたのかと聞くと、いたずらばかりして手に負えないから、よその家にあげてしまった、と言う。さらにその数か月後、懲りずに、今度は温厚なバーニーズマウンテンドッグを飼っていたから、ビックリしたというか呆れた。
毎月、本当に毎月、近隣住民のFBページには、必ずどこかの外国人ファミリーが
「故郷に帰ることになって、犬を連れていけなくなったから、誰か引き取ってくれませんか?」
と投稿しているのを見る。
マレーシアから動物を持ち込む場合、検疫が非常に厳しく、オーストラリアやニュージーランドなどは、半年も検疫所に預けなくてはならないようだ。それで、検疫所にそんな長期間いるのはかわいそうだから、と里子に出す。
でも、連れて行けるかどうか、そんな大事なこと、なぜ最初にしっかり確認してから飼わなかったのか?2匹も3匹も飼って溺愛しておいて、瀬戸際になってそんな重大なことに気づいて捨てるなんて、、、。とりあえず、自分や子供たちが満足すればいい、後で面倒見れなくなったらあげちゃえばいい。どんなキレイごとを言っても、結局そういうことではないかしら。
それにしても、Airbnb連中といい、このビーグル犬一家といい、悩ましい隣人ばかりで、もうこの家に住むのは限界!
幸いもうすぐ引っ越しなので、あまり波風立てないようにしているけど、、、。
隣家がいつまであのビーグル犬のキャンキャン拷問に耐えられるかわからないけど、もしいつか声が聞こえなくなったそのときは、きっと根負けしてあげちゃったということなんだろうな。