先日、機会があって、近所に新しく開校する、サンウェイインターナショナルスクールにちょっと行ってきた。

 

といっても、まだキャンパスは工事中。サンウェイの住宅セールスギャラリーに学校のスタッフの人がいるので、パンフレットなどもらいに行こうと訪ねてみた。

 

サンウェイはマレーシアでは有名なデベロッパーで、教育にもとても力を入れている。KLのサンウェイ大学、オーストラリアのモナッシュ大学マレーシア校の運営、ハーバード大学アジアセンターと提携して、サンウェイ大、ハーバード大の教員の交換プログラムも設立した。

 

サンウェイインターナショナルスクールは、カナダのオンタリオ式カリキュラムを提供していて、KL校に続き、イスカンダル校は来年1月から開校。KL校は中・高生対象だけど、イスカンダルは3歳から18歳まで。そして、来年から両校で11年生、12年生にはIBディプロマを導入する。

 

話を聞くと、まだ校舎は出来ていないのに既に160人が入学を決めていて、1月の開校までには200人は集まる見通しらしい。

 

「正直、こんなに人が集まると思わなくって、びっくりしてます。」

 

とアドミッションの人は苦笑していた。

 

その日は、スタッフの人とだけ話す予定だったんだけど、たまたま、3日前にジョホールに到着したばかりの新しいカナダ人の校長先生と先生方がオフィスに入ってきて、ラッキーにも直接話をすることができた。

 

どんな学校なのかな~、となんとなく興味があって見に行った程度だったんだけど、先生方に会ってみて、予想外にすごく好印象を抱いた。

 

ここヌサジャヤでは初のカナディアンスクールになるわけだけど、皆さん情熱を持って、カナダの教育水準の高さ、オンタリオカリキュラム、IBの素晴らしさなど、延々と語ってくださって、忙しく慌ただしい時間だったにも関わらず、1時間ぐらいみっちりお話してくれた。

 

校長先生はすごくフレンドリーで明るく、温かい人柄の方で、教育に対する情熱がにじみ出ている。いい学校にしたいという熱意が伝わってきた。今の学校の校長先生も私は大好きだけど、うん、教育者ってこうじゃなくちゃね!という感じ。

 

サンウェイの先生は、ほぼ全員カナダ人で、オンタリオカリキュラム又はIBを教える資格を持っているそうだ。

 

オンタリオカリキュラムは、グループワーク、ディスカッション、リサーチ、ボランティアワークなどを重視した、いわゆるinquiry-basedの全人教育的な内容で、なおかつ学力水準高く、定評のカリキュラムらしい。

 

そういえば、PISAランキングでも、カナダって、アメリカやイギリスよりずっと上の10位なんだよね。今でこそ、アジア勢がずらりと上位を埋めるようになったけど、昔はトップ3に入ってたはず。

 

キャンパスはまだ小規模だけど、プールや体育館、アスレチックフィールドなど一通りの施設はあるし、全校Wifi、デジタルホワイトボードなどハイテク設備も完備。充分な施設内容だ。これから生徒が増えれば、随時拡張して行くのだろう。

 

毎日、放課後のクラブ活動もちゃんとあって、全員参加らしい。

 

あと、ポイント高かったのが、休みが短い。(笑) 今の学校もそうだけど、インターって、1年のうち、いったい何日学校行ってるんだ?と首をかしげたくなるものね。

 

これだけ中身は濃くて、学費は今の学校の半額以下!

 

それで、あの人柄の校長先生、ベテランの先生方。

 

うーん、これはいい学校になる!と思った。

 

一番大事なのは、先生、カリキュラムの質が高いこと。学校はやはりこれに尽きる。オリンピック選手でも目指すのではない限り、設備は最低限でいいじゃない。

 

設備投資は最低限にして学費を抑え、でも先生にはしっかり投資。とっても賢い経営戦略だ、サンウェイ。

 

今の学校なんて、年々上がる高い学費のほとんどは、バカでかいキャンパスの土地代とメンテナンスに使われている、、、と思うと、なんだかねぇ、、、。

 

いい学校だし、先生の質も高い、というのは否定しない。でも、あの巨大なキャンパスは必要なんだろうか?それも、小学生に?あれだけの設備をスポーツ等で使いこなせるのは、身体能力がピークを迎える15歳以降であって、小学生にはプールと校庭と体育館があれば充分じゃない?

 

そういえば、夫が、うちの学校の先生たちがサンウェイには危機感を持ってライバル視していると立ち話しているのを耳にはさんだと言っていたけど、納得だな~。強力なライバル現る、ですね。


ていうか、うちも行く?!と、先生方を話し終わる頃には、夫も私も真剣に考えていた。

 

子どもたちはイギリス人でもないし、Brexitとなった今や、イギリス大進学はまずないだろうから、正直、Oレベルはいらないのだ。同じ北米のカナダのカリキュラムならアメリカと近いので、アメリカの大学に進むのに全く問題なし。教育水準の高い国の定評あるカリキュラムとIBディプロマがあるなら(しかも半額以下で)、充分だ。

 

そんなわけで、校長先生にバッタリ会えたのが、大きく印象を変えることになったサンウェイ。

 

これから注視していきたいと思います。