最近、友人の旦那さんとカープールして通勤しているのですが、車中、子供たちの学校や進学のことについて色々話していました。

彼のお子さんたちはうちの子らよりずっと上の学年で、上のお譲さんはもうシックスフォーム。日本でいう高校生。

それで、IB(国際バカロレア)の試験の話になりました。

「うちの娘は2科目リマークしたから、各科目費用が1,000リンギットぐらいかかったんだよ、しかも試験で使う計算機も指定のものじゃいけなくて、その計算機が670リンギット。だから試験だけですごい出費だった!」

子供たちはブリティッシュスクールに通ってるのに、どうもOレベル、Aレベル、シックスフォームだのIGCSEだの、IBだの、未だにさっぱり制度がわかってない私なんですが、当然”リマーク”って言われても何のことかさっぱりわかりませんでした。

「リマークってなんですか?」

「試験の結果が出て、もし不服だったら、費用を払えばもう一回採点し直してくれるんだよ。それで、BだったのがAになったりするんだよ。」

えーーっ!?何それ!?

「採点し直しって、じゃあ元々の採点が間違ってたってことですか?」

「そう。たとえば、何かの科目で79点を取って、評価はB、でもリマークして80点だとAになるんだよね。娘の同級生で、リマークして5点もポイントが上がって、BからAになったという子がいたよ。」

えーーーーーーっ!

じゃあ、なによ、黙って結果に甘んじてたらBのままだったということ?

しかも5点も間違うって、どう考えても完全に採点する側のミスではないの?

それなのに、なんでお金払わないといけないわけ!?

逆に、「こんな大事な試験の結果を間違ってどうしてくれるんだ、試験料返金しろ!」と言ってもいいくらいだと思うんだけど、、、

アメリカでそんなことがあったら、確実に訴えられると思うんですが、間違えても謝罪とか一切なしなのかな?

一体、どういうシステムなんだ、IBって!?

どう考えても公正じゃないですよね?!

だいたいこのコンピューター全盛時代に、未だに人がマニュアルで採点してるっていうのにもかなり驚いたけど。 SATみたいにMultiple choiceでコンピュータ採点なのかとばかり思ってた。

そりゃ、何百、何千人の採点を人間がしたら、間違えるよね。

だいたい、IBの試験って結果が出る頃には、大学受験の願書提出はとっくに終わっていて、必死で勉強して満点を取ったとしても大してリットにもならない、、、というか、かえって時間と労力の無駄なのでは、、、?

もちろん勉強って大学に入るためだけにするわけじゃないけど、たとえばアメリカだと、高校の最終学年のシニアの11月~2月が願書提出の正念場なので、それ向けてSATの勉強したり、GPAアップしたりと、皆ガーッと頑張るわけです。

でもIBの試験は大学の選考に間に合わないんだったら、張り合いが無いというか、頑張る気がなくなるのでは?

具体的にどういうメリットがあるんだろ、IBって?

子供たちが大学に行くのは、まだまだ先で、今はまだ小学生。今のところ学校にはとても満足しているけど、ずっとここに住んでこの学校に高校までいることはないだろう。たぶん。

でも、将来もしアメリカの大学に進学するなら、高校はアメリカンスクールにしないと、IBや英国式は色々と制度が違いすぎて、苦労するのでは、、、?

ま、アメリカの大学はとてもオープンなので、高校がIB、イギリス式だろうが、日本だろうが、受け入れてくれるだろうから、何でもいいんだけどね。(いい加減?)


それにしても、衝撃的だったな、IBのリマーク!

(後日談)
*その後、よく調べて再確認したところ、リマークができるのはIBではなくて、IGCSEという、イギリスの義務教育終了資格のテストのことでした。ほんとややこしいな~、、、でも、じっくり考える機会になったし、アメリカ大学進学を目指す場合は、やっぱりIB, IGCSEより普通にアメリカンスクールに行って、SATというほうがいいな、と思うに至りました。今度、また別のエントリーでいろいろ書いてみようと思います。