ふいに、こんな記事を見つけました。

Overseas Education struggles to keep foreign students as expats move to Iskandar

Overseas Education Limitedといえば、Overseas Family Schoolを経営する企業。そのOFSの新入生が今年は去年の695人から150人も減って545人になった、エクスパット達はより広いキャンパス、シンガポールに比べて低い学費、より広い住居を求めてマレーシアのイスカンダルにどんどん引っ越して、子供達をマルボロカレッジやエクセルシオールなどの学校に入学させている、という内容です。

シンガポール内でも激しい競争の教育事業だけど、マレーシアのこのようなインターナショナルスクールが競争相手として参入してきて、今後はシンガポールのインターナショナルスクールも苦戦するだろう、と。

確かに、ここ2,3年でジョホールには外国人ファミリー、すごく増えました。ちょっとどこかに出かければ見かけますし、近所にも続々と引っ越してきてますし、先日もちょっとしたディナーイベントに行きましたが、周りはほとんど外国人。ここはどこの国?とわからないほど国際的。

私達のように、シンガポールの生活費、住居費の高さと狭さに「やってられん!」と見切りを付けてジョホールに移住する家族は、もう珍しい存在ではありません。

数年前までは、エクスパットが子どもを通わせられるような学校がなかったので歯止めがかかっていたジョホール移住ですが、マルボロカレッジ、ラッフルズアメリカン、エクセルシオールなど続々とインターナショナルスクールが開校してからというもの、堰を切ったようにエクスパットがシンガポールから引っ越してきます。

マレーシアのインターナショナルスクールは、学費が低いといっても、決して安くはないです。でも、シンガポールよりはかなり割安感があります。

だからといって、OFSの生徒が減っているのはイスカンダルにエクスパットが引っ越したから、と結論づけるのは、ちょっと早合点という気がしますが。

OFSは以前はオーチャード近くにキャンパスがあって、アクセスが便利でした。

でも、最近北東の果てのパシリスにキャンパスが移ったので、エクスパットが多く住む地域からはうんと遠くなってしまいました。

それに、シンガポール内にも、新しいインターナショナルスクールが増えてます。

さらに、最近は駐在員のパッケージもかつてのように好条件ではなく、子どもの学費は出ない、という会社も増えている。

それも大きな原因じゃないかな、と思うのですが。

反面、パシリスどころか、もっと遠いヌサジャヤみたいな田舎にあるマルボロカレッジに、シンガポールからたくさんの子供達がバス通学していたり、家族で引っ越してきて通っている。

マルボロカレッジの生徒数は年々順調に増えていて、開校から3年で既に800人越え。入学を希望する生徒は絶えないようで、常に満席。

そういえば、先日はこんな記事もあった。

Whilesome expats work in Singapore, their kids study across Causeway

(ちなみに、このインタビューに出てるDavidさんの会社が我が家の設計担当してます

シンガポール→ジョホールという流れは、もうTipping Pointを迎え、今後後戻りすることはないでしょう。

シンガポールのインターも、今後はあれやこれや対策を練って、差別化ポイントを強化しないと、なかなか厳しい局面に立たされそうです。


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