マレーシア・シンガポール間の通行料の話が続きましたが、この高い通行料を節約するため、ジョホールからシンガポールへカープールしている人はたくさんいます。

ホストは交通費を人数分割って、運転と送迎担当します。合理的なシステムだし、4人で交通費割れば節約できるし、渋滞も解消されますよね。

私も、最近のVEPの値上がりでカープールしようか考えました。

でも、まず何か事故があったときに責任を持てない。私は保険でカバーされるけど、同乗者は何の保障もなしです。

特にマレーシアは、指示器出さない、150キロぐらいでぶっ飛ばす、後ろから煽る、など、めちゃめちゃなドライバーばかりだから、しょっちゅうハイウェイで事故があります。

(余談ですが、実は交通事故の死亡率が南アに次いで世界第二位なんです、マレーシア!

つい最近も、目の前の車がガードレールにクラッシュ。もう少しで巻き込まれるところでした。

人を乗せるということは、その人たちの命を預かること。私には荷が重すぎます。

それに、待ち合わせに遅れてくる人もいるだろうし、自分が遅く行きたいとか早く行きたいときに合わせてもらうのに気を使うし、急に朝熱が出て休むことになったら迷惑をかけます。

そういうリスクとストレスを考え、多少お金はかかるけど、カープールはしないことに決めました。

でも、時々お友達を乗せていってあげるのは歓迎だし、どうしても足がなくて困ってる人がいたら、スポットでカープールするのはアリ、と思っていました。

まだまだ不便なヌサジャヤ、困ったときはお互い様の精神でお互い助け合いたいものです。


さて、最近知り合った隣人。先日、お家に呼んでくださって、お食事をご馳走になりました。

そこの奥さん、毎朝シンガポールまで通勤しているけど、週に一回だけ車が使えない日があるから、その日は近所のお友達に送ってもらってるとのこと。

ヌサジャヤは交通網がないし、車がないと厳しいよね、という話になって、

「ちょっと車でシンガポールに行きたいけど、足がない、っていう日は大変ですよね。誰か行きたい人がいれば、スポットで乗せてあげるカープールならしてもいいですよね。」

と何気に言ったんです。

すると奥さん、

「私も同じ方面に通勤しているから、ぜひ乗せてほしい!」

とかなり強引にお願いされました。

あまり気が進まなかったのですが、奥さんが大変なのもわかるし、週一回、彼女ひとりだけならいいか、、、と承諾しました。

でも、なんとな~く嫌な予感。

週一回が週二回になり、帰りも乗せてになり、車をメンテナンスに出してるから今週は毎日送迎してほしいになり、乗せてもらうのが当たり前になるんじゃないかなぁ、、、

それも困る、、、と思ったので、週一が長期続くのなら、通行料を少し負担してもらう形の料金制にしようかと思いました。

それなら、

「あ、彼女にお願いしちゃえ!」

となる前に、料金があるから、少し戸惑うかもしれないし。

で、交通費を少し頂いてもいいですか?とお伝えたしたところ、「いいですよ」と同意してくれました。


ところが、カープールの前夜、奥さんからSMSが。

「実は、明日の朝乗せてってほしいっていう近所の友達がいてね、さっきSMSが来たの。あなたの車に乗せてってもいいかしら?もちろん交通費は彼も出すから。」

まあ、一人も二人も変わらないし、いいか、、、としぶしぶ承諾し、次の朝は二人を連れていきました。

運転中、奥さん、彼に

「ひさしぶりよね~。そういえばあなたの連絡先まだもらってなかったわよね。電話番号頂いてもいい?」

って言います。

ん?昨日の夜彼からSMSが来たんじゃなかったっけ?

その新たに乗ってきた人も車が一台しかなく、毎朝子供たちを学校に送って、その後、奥さんが彼をシンガポールの職場まで送って、彼は帰りはバスで2時間かけて帰ってくるそうで、なかなか大変そうです。

「彼女ね、今カープールメートを探してるのよ。あなた乗っていったら?そうしたら奥さんも毎日あなたを送らなくていいし、ハッピーでしょ?」

いや、だから、毎日のカープールはしたくないんだってば、、、

慌てて

「スポットでどうしてもってときならいいですよ」

と言いました。

奥さん、運転中に

「仕事は何時に終わるの?毎日通勤してるの?」

など、あれこれ質問してきます。ヤバイ雰囲気だなぁ、、、、


その日は片道の通行料24ドルを3人で割って一人8ドルの交通費を頂いて、二人をおろしました。


1時間ぐらい経つと奥さんからSMS。

「実は、明後日も車が必要なのよ、、、乗せてってもらっていいかしら?」

やっぱり来た、、、!

「じゃあ、交通費半分頂くのは申し訳ないから、10ドルでいいですか?」

と返事。

あと、

「何かあると大変だから、助手席に座らないで後部座席に座ってくださいね」

ってお願いしました。

するとしばらくして、、

「今日乗せてった彼も、また金曜日一緒でいいかしら?」


いや、乗せてくのはいいけど、つまり、それってもしかして、

自分ひとりだけだと10ドルになるところ、彼を乗せてけば8ドルになって2ドル節約できるから?!

さらに

後部座席は居心地悪いから座りたくないの。そんな事故なんて心配しないで!助手席でいいから。」

、、、、、。



で、連れていきましたよ、二人を。

私は、強引に助手席に座ろうとする奥さんを無理やり後部座席に座らせました。 

会社の近くで二人をおろしましたが

「あ~、助かったわ。ありがとう、あ、料金ね、また今度清算でいいかな?」

って言って嬉々と出て行きましたよ、二人とも。


なんだかな~、、、

最初は奥さんだけ、週1回の約束だったんだけど、2回になり、この彼もいつの間にかカープール仲間になってるし、、、。


二人とも困ってるのはわかるけど、たぶんもう彼らとはカープールしません、、、


心が狭いかしら、私?!