先日、猛暑の中Dempsey Hillまで行き、2児を連れて家具屋さんへ飛び込み営業してきましたよ。

というのも、日本から持ってきたアンティークのテーブルを売ろうと思って。コンドのエレベーターには入らず、階段で10階まで上げるなんて冗談じゃないと引っ越し屋に匙を投げられたので、泣く泣く、、、。

母から譲り受けた中国の清朝時代のテーブルで、全長2m40cm、重さ100kgというドデカさ。部屋に置いてみると、ほんとにド迫力なんですが、すごい存在感で、やっぱり、さすがアンティーク家具なんですよね。捨てるのは余りにも胸が痛むから売るしかない。でも、こっちにはヤフオクもないし、どうやって家具とか売ったらいいのかわからないので、ダメもとで家具屋に委託販売で置いてもらえないか飛び込みで回ってみたのです。

Dempsey Hillって、いかにも観光客ぼったくりっぽいレストランやお店がいっぱいなところなんですが、オサレなアンティークやバリ家具屋さんもたくさん。ちょっとでも通りかかると

「どう?買わない?」

って感じで店員の人が営業スマイルでネトーッとくっついてくる感じ。でも、ここならたくさん家具屋があるし、店舗が広いので、置いてもらえるかな、、、なんて淡い希望を抱いて飛び込み営業です。

最初は笑顔で近づいてきても、客じゃないとわかった途端、

「うちは買い取りはしませんよ。新聞に広告でも出したら?」(この時代に新聞広告って、、、)

「Cold Storageの掲示板に張り紙出したら売れるかもよ。あそこなら、大抵のものは早く売れますよ。」

なんて冷たくあしらわれて、悲しい気持ち、、、。しょぼんでも、そうか、Cold Storageにそんな掲示板があるんだ。知らなかったわ。今度何かの時に利用しよっと。


さて、もう諦めて帰ろうかと思いましたが、ダメもとで入った最後のお店。他の店では門前払いだったのに、話聞いてくれて、テーブルの写真を見てくれた店主さん。

「うーん、うちには大きくて置けないけど、あなた、これは売ってはいけないよ。もう2度と手に入らないものでしょう。お母さんからもらった大事なものじゃない。お金以上の価値があるものでしょう。」

「そうなんですよね、、、でも、粗大ゴミになるよりはいいかと思って、、、」

「だいたい、引っ越し屋は階段で運べないの?ウチのデリバリー会社なんて、コンドの26階まで階段で家具運んだことあるよ。10階ぐらいでメゲるなんて、lazyな運送屋だね!踊り場のところでテーブルを縦に立てられる高さがあれば、絶対大丈夫だと思うけどね。」と呆れ顔。

「そ、そうですか、、、?でも、とてもじゃないけど10階には運べないって一点張りで、、、」

「ウチの運送屋に聞いてあげるから。ダメだよ、こんないいテーブル売ったら!」

ということで、彼の使ってる運送屋さんがチャレンジしてくれることに!なんと有り難い、、、!26階まで家具あげた根性があるなら、10階ぐらい朝飯前、、、かしら?

そのお店で何か買ったわけでもないから彼には何の得にもならないので申し訳ないのですが、、、あー、もし晴れてテーブルが家に届いたら、今度家具を買うときは絶対あなたのお店で買うよ!

というわけで、魔の特大テーブル階段デリバリーは来週決行の予定。デリバリー代?もちろん引っ越し会社に請求しますよ!(笑)