先日、在シンガポール歴15年という方から耳寄りなお話を聞きました。

3人のお子さんをこちらの名門インター御三家の一校に通わせ、日本語補習校できっちり日本語もフォローさせ、卒業後はアメリカやカナダのこれまた超名門大に進んだという凄い方なんですが、なんでも一番下の息子さんはあるとき「自分は日本人なの?何人なの?」とアイデンティティーに疑問を抱き始め、日本に行きたいと決意。それで、8歳のとき1年間長野県に単身で山村留学したのだとか。ホームステイをしながら片道5キロの山道を、行きも帰りも、雨の日も雪の日も歩いて地元の学校に通うんだっていうから驚き!すごいド根性!偉すぎるんですけど。

日本文化はもちろん、自然の中での生活も満喫しで、1年経つと自信みなぎってすっかり男の子らしくなり、シンガポールに帰ってきたそうです。そのときの経験が今でも大きな自信と、日本人としてのアイデンティティーの自覚にすごく役立ったのだとおっしゃってました。

うちの根性無しの息子には絶対無理そうだけど、でも、ちょっと興味ある、その山村留学って。

で、「長野県」「山村留学」でぐぐってみると、ありました。

財団法人育てる会主宰の山村留学

1年間のプログラムもあるけど、夏休みや冬休みを利用した短期プログラムもあるみたい。

だって、考えてみてください、シンガポールライフ。どこに行ってもクーラー、移動はタクシー、家に帰ればプール付きコンド、坊ちゃん嬢ちゃんばかりの学校にバスで通い、身の回りのことはメイドがやってくれる、、じゃあ、spoiled brat街道まっしぐらじゃん!これが普通だと、これが人生だと思ってもらったら困る。柔な草食系になりそう、、、と心配してます。息子は既に外出するとなると「歩くのやだ!暑い!タクシー!」とか生意気なことばかり言ってるし(ほんとに暑いからしょうがないんだけど)。そんなことじゃ男としてダメになってしまいそうなんで、こういうプログラムに放り込んだらどうだろう?

それに、うちの子らもいずれはアイデンティティーに疑問を持つときが必ず来るはず。そのお子さんは日本人の両親の元に生まれてもそんな疑問を持ったのだから、半分日本人、半分ヨーロッパ人で、シンガポールのような多国籍国家のインターナショナルスクールという特殊な環境で育つことになるうちの子らにとって、それは宿命。自分の故郷ってどこなの?自分って何人なの?と、いつかきっと問うことになるでしょう。もし彼らがいつか、日本に行ってみたい、日本を知りたいと思うことがあれば、こういう選択肢もあるんだな~。

この山村留学、夏休みの2週間だけでもよさそうだけど、1年間行ったらかなり根性鍛えられるんじゃないかしら。なんて、スパルタなこと考えてしまった母。心に留めておこうと思います。

でも、夫の実家でじいじ&ばあばとホームステイがっていうのもいいかも。

いまだにこんなストーブ使ってますし。燃料は薪。義両親たちはもう70歳近くですが、いまだに斧でエイやと薪割って、家を暖めてます。

$working momのコーヒーブレイク in シンガポール


ついこの前、やっと電気ヒーターを導入してお湯が出るようになったけど、それまでは薪で暖めるボイラーでお湯を作ってシャワーしてましたから、、、。洗濯機も3年ぐらい前に買ったけど、ほとんど使わずお洗濯は全部手でやってますから、お義母さん、、、。

庭の鶏さんたちが産むオーガニックで超おいしい卵や裏の畑で取れる無農薬野菜食べられるしね。緑は有り余るほどあるし、環境は最高かもね。真冬に奉公に出して薪割らせようかしら?

どっちにしても、根性鍛える環境はたくさんありそうです。フフフ。