カンボジアで農業をするために土地を買おうと思い立ち、友人に相談したところ、地方を知り尽くしているのは軍人さんだということで、知り合いの軍人さんたちに声をかけて土地探しを始めました。

2013年11月のこと。

 

 

実はその前の年の2012年にいちど農地を購入したことがありました。農業を始める!と農業未経験者が突然言い出し、カンボジアの友人たちが探してくれたのがこのシェムリアップ周辺では肥沃で農業が盛んだと言われている地域。そこは雑木林ではなく、ちゃんとした農地で周りも果物や豆、野菜などを栽培している農家さんが多くいました。ただ場所がシェムリアップから80キロくらい、車で3~4時間の場所でした。

あまりにも遠くて通いきれず、購入から3か月ほどですぐに手放しました。

これもまたひとつの経験、勉強になりました。

 

2013年11月に土地を探し始め、すぐに見つかったのが今のSvayChekOrganicFarmの土地です。その当時はアクセスする道がボロボロでシェムリアップから車で1時間以上かかりました。

軍人さんの先導で雑木林を歩きました。

 

 

初めて見に行って即決。購入を決めました。

ただ広大な土地は所有者さんが何人もいて、それぞれがそれぞれの主張や売値をいってきます。そういうのをうまくまとめてコミッション手数料をもらう仲介者さんというのが村にいてその人がすべて取りまとめてくれました。

すんなりと色々な話し合いが進み、2014年初めにはすべてのオーナーさんとの合意がとれて37ヘクタールの雑木林を購入しました。

 

ちなみにカンボジアの法律上、現在も外国人の土地の所有は認められていません。

外国人が土地を取得するためには、カンボジア国籍を取得するか(中国人や韓国人の多くはこの方法をとっています)、カンボジア人が過半数を所有する法人を設立して法人として土地を所有するか、ソフトタイトルという権利書で土地を所有するかのどれかになるかと思います。

カンボジアには『やわらかい紙』と『かたい紙』といわれる、土地の権利書があって公式に通用するのは固い紙、ハードタイトルでの所有権になります。固い紙を取得するためには費用もかかるために田舎ではソフトタイトルで土地を所有している人がまだまだ多いようです。

投資目的で第三者に転売するために所有するのであれば、ハードタイトルを取得しておく必要があるかと思います。

 

37ヘクタールの土地、というと東京ドーム何個分ですか?とよく日本の方には聞かれますが

東京ドームが何ヘクタールか知っている人はほとんどいませんね。

東京ドームが約5ヘクタールとすると、うちのファームは東京ドームの約8個分(最初は37ヘクタールでしたが、さらに5ヘクタール買い足して現在は42ヘクタールです)ですね。

 

37ヘクタールという広大な、見渡す限りの。。。と言いたいところですが、雑木林なので目の前に鬱蒼と木が生えているのが見えるだけで広さのイメージがわきません。

 

ここからどうやって開墾していったかはまた次回。