【きものについてその2】

洋服とちがい、きものは形が一定です。
骨格を基本にきものを考えると、
骨格を包む肌が第一の皮膚。
その裸体に肌襦袢を着て、肌襦袢ときものの間には
長襦袢を着て、そして表着のきものと重ねます。


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肌襦袢、長襦袢、きものは衿や身丈、袖の形などに多
少の違いはありますが、どれも直線で構成されてます。
そして直線仕立ての背縫い線を背中に合わせ、それぞれの着付け方で着付けると、無理なく、気持ちよく着ることができます。

そこから下着は第二の皮膚、長襦袢は第三の皮膚、
きものは第四の皮膚と考えることができます。





きもの=重ね着ですが、

重ね着の代表である平安時代の十二単は、すべて肩に
掛けて装う、つまり肩で着る衣服でした。

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また、江戸時代の女性が、長いきものの裾を引く着姿を芝居や映像などで見かけます。この着方も骨格を基準に考えると肩で着る方法。
次第に女性の行動範囲が広くなり、外出することが多くなると、長いきものの裾をはしょって腰で着る、現代のおはしょりの着方に変わってきます。
形がひとつだからこそ、着付けで動きに合わせられるのも、きものの特徴ですね。






merci♡