読み終わりました




愛川晶(あいかわあきら)




初。




会社の人から借りました。




以下ブログ引用))


この方の意見に賛成です。








『六月六日生まれの天使 』/愛川晶


ネタバレ注意。外出時に、時間つぶしにと買った本です。「実写化不可能。読み終えたあと、必ずもう一回読みたくなります」という帯を見た時点で叙述トリックを用いたミステリーだということがバレバレでした。ふと気がつくとベッドの上。マスクを被った見知らぬ男性が下で寝ている。そして、自分の名前すら何も思い出せない。導入部分は引き込まれるものがあります。


ただ、結局トリックとしては、二人の似た立ち位置にいる女性の様子を時系列を混ぜこぜにして記述することで、読者を騙すというもので、まあよくある話でした。また、設定に「叙述トリックを書きたいがために作った」感が出過ぎているのもマイナスポイント。二人の女性の境遇をできるだけ似せて書くためでしょうが、ちょっと無理が有る気がしました。


確かに、読んでいるときは騙されていました。しかし、真相が明かされたときの感想は「えええ!?」ではなく、「はあ…そうですか」。もう一度読み返したいかと言われると、そうでもありません。ミステリを楽しみたい人にはお勧めできませんが、ただ話を楽しみたい人は読んでみてもいいと思います。