Way to Anything

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大阪でOLしてます。たまに旅行も行きます。
休日はカフェで過ごすのが好き。習い事は、茶道・華道。興味あること、好きなことを書いています。

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待ちに待ってみた日本語版の放送。シャーロック3は待ち切れずにアマゾンで購入してみてしまっていましたが、今回は日本語放送まで待てました。

他の方のレビューや解説、またブログなど一切見ないままに今回の感想を書いています。

見終わってからの感想としては・・・

人間ドラマになっているな、ということでした。

謎解き、とか、推理、とかそんなのはもう二の次、みたいな扱い。

ジョンやメアリ、シャーロックの感情の展開のほうが、大事、という感じを受けました。

まあ、いつまでも原作を現代風にアレンジしているだけでは、視聴者に飽きられるからでしょうか。

私は、人間ドラマがあまり得意ではないので、正直ちょっとお腹いっぱい。

もっと推理とか、探偵ものが観たかったよ。

 

人間ドラマが不得手な私が感じたことは・・・

ドラマの初盤で、メアリは死ぬのだな、と思った。シャーロックが「君たちは僕が守る」と前回からやたら言うなあ、ということは、多分守れないのだな、と思ってみていた。

でもきっとメアリはこうなった結果をきちんと受け止めている、というか瞬時とはいえ自分の判断だから納得しているのだろう(ただ、解せないのは、メアリなら、致命傷にならない銃弾の受け方だってできたはずだ。なのに、一番当たってはいけない場所にモロに受けてしまっている。今までの彼女からはちょっと理解できない。)。

だって、シャーロックはメアリの過去のために人を殺している。そして今回もメアリのために尽くしている。(本当はジョンのためとはいえ。でもメアリとシャーロックは似たもの同志なのだろう。だからお互いジョンが好きなのだろう)

「君たちは僕が守る」と言ってもらえただけで、メアリは本当は満足だったのではないだろうか。ジョンという配偶者を得て、子供もできて、そして自分も含めた家族を守ってくれるという友人までいる。メアリは精神的にも、また身体的にもとても強い女性だから、自分が守る、と決心しているのだが、やはり、守ってくれる、という異性がいるというのは女性にとってこの上ない喜びを感じることができただろうと思う。だから、今わの際でシャーロックに「あなたのこと大好き」と言ったのだ。そして、この言葉でジョンにわかってほしかったのだ。自分が死ぬのはシャーロックのせいではない、と。

メアリは自分の過去から、自分を含めた家族を「守る」というシャーロックの言葉がほぼ不可能であることを悟っていると思う。いつまでも忍び寄る過去の亡霊たち。そのために友人やほかの人たの犠牲の連鎖、そしてその現実の辛さ。

だから、せめて自分の子供と愛した人は生きて抜いてほしい。いや自分もできるなら一緒に生き抜きたいのだが、それでも・・・。

メアリはジョンにわかってほしかったが、ジョンは分かってか分らずか、シャーロックを拒絶する生き方を選ぶ(ドラマの終盤では。先はまだ知らないが)。これはメアリが一番望んでいなかったことだと思う。でも聡明な彼女はそうなるかもしれないことを見越して、シャーロックにどうかジョンを見捨てないで、とお願いまでしている。

メアリもシャーロックも知らないがジョンは、メアリに対して後ろ暗いことがある。メアリが死んだこととは関係ないが、それでも、死んでしまったからこそ、後ろ暗い感情を墓場までもって行かなければならない。ジョンはシャーロックに本当に怒っているのだろうか。メアリを守れなかったことに、本当に怒っているのだろうか。多分、自分のこの後ろめたい気持ちのやり場がなくて、これがシャーロックに向いてしまった結果、彼を拒絶しているのだと思う。

Anyone, but you

ホリーに言わせたジョンの悲しいセリフだ。

このドラマはなんだって、こんなにシャーロックとジョンと精神的に追い詰めるのだろうか。