私は見た目「健常者」です。

しかしかなりの「障がい者」です。

 

だってね、もうやせ細っていないし、バリバリと毎日働いているしね。

 

けど、ココロは…。

 

本当に本当に「自分 対 自分」との戦いです、毎日が。

この歪みきった性格っていうか人格。

最近はどうにもならないと思い始めています。

けど、自分が苦しまないためにはどうしたらいいのかは絶えず考えています。

 

こんな私だから「ウツ」が重症化したのです。

そして摂食障害を併発したのです。

 

これらの病気は、私のこの歪んだところとの対峙のために出現してくれたのだと思うようになりました。

だから、今は見た目「健常者」としてふるまうことができるのだと思います。

 

そうそう、こんな私ですが障がい者手帳所持者です。

この間3回目の更新手続きが完了し、交付されました。

なぜか、こういった手帳などの更新時期が来ると、体調が悪くなるのです。

自分でもよくわからないのですが。

本当に偶然なのです。

で、その時の状況が一番反映されるので手帳が再交付されています。

 

中には私を見て「詐欺」と思うかもしれません。

けどね、長年お世話になっている主治医にしかりカウンセラーにしかり、ほかっておけない存在みたいなのです。

主治医は摂食障害に関してはほぼ無知に近いのですが、ウツに関しては超ベテランだと思います。

一番得意分野は統合失調症だろうと思いますが。

子の主治医が長年の私を見ているからこそ、診断書にしっかりと今までの経緯と家計かとかを書いてくれるので、手帳や年金の手続きが満足のいくものとなるのです。

 

さて、ちょっと話したいことがそれてしまったので本題にうつります。

今の本業では、みんな私がどんな病気を持っているのか知っていますし、障がい者ということもわかってくれています。

それに、精神勝敗というものは見た目では全く分からない部分が多いことがよくあるので、その辺りも含めて、きちんと私の本性(?!)を知っています。

しかし、伏せているつもりではないのですが、Wワーク先では私が「精神障がい者」ということはみじんも思う人がいないと思います。

別に話す必要がないから話さないだけなのですが。

隠そうという気持ちではないと問われるとちょっと嘘になることもアリアスが、ほぼ隠すつもりはなく、ただ行ったところでどうにかなる問題なのか?ということなのです。

それだけ周りから見た感じ(特に働き方)は、いたって「健常者」なのでしょうね。

けど逆に、私からみて「この人おそらく障がい者枠での採用かな?!」とにおう人(同じ穴のムジナのような感じかな)もいます。

けど、あえて聞くこともないし、自分から「私は障害者なんです」って言われたら「そうなのねー」くらいにしか反応はしないかな、きっと。

この間、Wワーク先で更衣室での会話から、障がい者の人の話がちらりと聞こえてきました。

おそらく障がい者枠での雇用をされている人がいて、気づいた人たちなのでしょうか、それともすでにご本人などがそれを告知したか何かなのでしょうか。

その辺りまでのいきさつはわからなかったのですが、やはり「障がい者」ということで一目はみんなあったみたいで、私は聞き耳を立てて聞いていました。

その会話の中にはあえて入りませんでしたがね。

やはり、「健常者」と言われる人と、「障がい者」と言われる人の境目というのがよく分かった会話の内容でした。

別にその人たちが差別的に話していたわけではないんですよ。

けど、やっぱり「障がい者」って、何にもできない人っぽい扱いなのかなと思っちゃったりもしました。

 

障がいって個性なのです。

超強い個性、そう思ってもらえるとありがたいです。

それと、やはり病気や障害がゆえに、できないことが多いのも事実なのですが、これはその人の個性(特徴)を見抜けられるかどうかですね。

そこさえわかれば、「健常者」以上にできるものだってあります。

欠点を見つけるのは簡単です。

っていうのか、ついそこに目がいってしまう。

なぜか。

やはり仕事においていろんなルールや時間配分など様々なルールの中で、どうしてもできないことがあるとついそこに目がいくのでしょうね。

だって、結局は自分に降りかかってくる可能性が大きいから。

だけど、長所を見つけたらそこを延ばすことで欠点はカバーできると思うのです。

欠点だと思われるところはみんなでカバーする。

その代わり長所と思われることについては、その部分は思いっきり任せてみる。

これって、持ちつ持たれつの精神だと思いませんか?

もちろん、病気によっては疲れやすかったり短時間しか持たないという特性もありますので…。

 

私は「健常者」というのも「障がい者」というのも、どちらにも見られたくないという超あまのじゃくな人間です。

だから、「謎な人」として扱ってもらえるのが一番ありがたいです。

 

今の本業は就労支援。

利用する人は何かしらのハンディキャップがあります。

けど、私はそのハンディキャップでない、その人が得意だと感じるものを絶えず見つけようとしています。

もちろん、ご本人が気づかないこともあります。

なので、一緒に隣にいて一緒に作業をし、レクチャーし、できる部分はどんどんお任せしています。

ただしハンディキャップの部分はこちらがカバーすることで、一つの作業となります。

けど、そのハンディキャップを乗り越えようとしている人たちが多いのです。

そこを私は見逃したくはないのです。

まずは一緒にトライしてみる。

時間はかかるかもしれませんが、何度か成功体験を積むうちに、私たちよりも良い結果を生むこともあるのです。

 

この「時間」というのがキーかなと思っています。

どうしても時間に追われることが多いから、仕方がないのですが。

けど「急がば回れ」ではないですが、一つのことで時間をかけ、しっかりと身についた経験は、その後必ず「健常者」という人たちに負けないくらいの力を発揮します。

このあたり、「健常者」と言われる方の頭の片隅においてほしいなと思っています。