先日、昔の上司とメールをし、昨日お会いしました。

「おぉ、久しぶりやな。けどなんでそんなところにいるんだ?中でいてくれたらいいのに」

私は外で本を読みながら数分待っていました。

 

中に入り、まずは上司のお子さんの話を切り出し。

そのあとは私の仕事の話とか、上司の異動先の話とか、家族の話とか。

だいたいこの上司とは私が「会えませんか」というメールにおこたえしていただく格好になっています。

そうだな、年に2回くらいかな。

 

だいたい会うときは、私の近況が変化したときが多いです。

今回は上司も異動したし、お互い今の仕事の内容をざっくりと。

 

この2月に勉強のために金沢に行き、今月から月一回金沢または富山に行くことを話して。

その後「そういえば、昔金沢に連れて行ってもらいましたね」って私が話すと「おお、そうだな!行ったな金沢。あれって日帰りだったよな、確か。朝早く出て夕方にはこっちに戻って」「そうそう」「今金沢は駅周辺とかかわっちゃったし、けど街中は変わっていないのかな?」「うん、そんな感じかな」「けどなんで金沢?」「もうかれこれ10年以上お世話になっているNPOさんの代表者さんのところで勉強しようと思ってね」「何やるんだ?」「ずっと寝、私摂食障害に関することでやりたいことを思っていて、ようやく自分でも頑張れそうになってきたから、このNPOさんのやり方を学びに行ってこっちでやってみようかなって」「仕事はどうするん?」「今の仕事はやめないかな。ひとまず活動っていう感じでやろうとしているの。だから会の運営方法とか資金調達とか、どんな風に宣伝などしているかとか、そしてどういった場を作っているかとか、いろいろあるんだ、見たいこと聞きたいこと」「そうかそうか、がんばるなぁ」「そう、もう摂食症状もここ2年くらい出ていないし、ウツも出るけど自分で何とかコントロールがうまくいっているから、今の状態にまで落ち着いている感じかな。だから今のうちにやれることやっておきたいと思って」「そうだよな、見た感じ顔色もいいし、元気そうだしな」「けどね、案外いろいろと大変なんですよー(笑)」

 

この会話をしたかったのです、今回は。

もう一つは、上司のお子さんの(特に上のお子さん)の近況も知りたくて。

 

お店の会計を上司が払ってくださり、外へ出て「あの代金は?」「いやいいんだよ」

いつもと同じように軽く手を振り、おごってくださりました。

 

駐車場で「いやね、2月に金沢行って、一緒に行ったこと思い出して、あの頃に戻りたいって思っちゃうんですよ」

そう上司と話しながら歩くと「そうだよな、あの頃は若かったしな。けどそれだけきみも年齢を重ねてそう思うんだよ」「そうですかね、なんかプライベートでいろいろとありずぎちゃって。だからかも」「そうなんか?けど今のキミを見ていると、とても悩みとかそんな風なものを感じさせないくらいになってきたように見えるぞ」「見た目はそうだし、いつも何かしていないとゆっくりとできない性分だし、それがそう感じるんでしょうかね。けど、結構この悩みって重たいんですよ!何とかして!!って思っちゃうと、一緒に金沢行ったこととか思いだしちゃったりとかするんですよね(アハハ)」「そうかそうか。でも無理はするなよな。またいつでも連絡してくれ」

そういって車へ向かう上司に「そういえばお誕生日7月ですよね、確か」「そう」「で、二十何日とか、なんかその辺りだっけ?」「いや12日だぞ」「そっか、なんか「2」がつくから12か22かって」「アハハ、そうかそうか。じゃ行くな」「今日はお忙しいのに時間を割いてくださりありがとうございました」「いや、気を付けて帰れよ」

 

そんな感じでいつものように軽く手を挙げ車に乗り込み。

私が自転車置き場に行くと上司の車が横をゆっくりと横切る際も軽く手を挙げてくれて。

 

この上司は私の最初の部署での上司でした。

もうそのころから「出世クラス」という人だったのです。

当然今の年齢からいっても出世街道まっしぐらの役職。

それは「デキる人」だからです。

仕事はもちろんのこと、人当たりのよさ、的確な指示、そして何よりも私を含めて誰に対しても平等でかつその人の人なりをきちんと評価しながらも絶対に否定はしない、むしろいいところをほめてくれる人です。

 

私がうつ状態に陥り始めたころ、上司は気づきちょっとしたところへ連れて行ってくれたりもしてくれました。

「気分転換でもできればと」言いながら連れ出してくれたのです。

ウツがひどく摂食障害も併発。

今に至るまで、年に数回私の連絡で拒むことなくあってくださり、私に対しても決して差別的なことを一切しませんでした。

 

もう一つは、私も上司も、お互いのことが気楽に話せる間柄だということです。

ずべてお互いのことを知っているわけではありませんが、大まかなことはお互い情報共有ができていますので、その辺りも年に2かいくらい会うだけですが、それだけで十分です。

こちらからの連絡にこたえられないときは、その理由もきちんとレスポンスがあり、また会えるようにするとも約束をしてくださります。

 

こういった部分も含めこの上司は「人」としてものすごく優秀な人。

もちろん頭もいいですけどね。

また、自分(上司自身)のことを過大評価も過小評価もしていませんし、かといってできないお仕事はほぼなさそうですし。

ご自分が間違っていればそれが部下であろうときちんと謝ることもします。

だから「デキる人」とみんなから一目置かれるわけ。

 

こんなデキる人と接点がある、それだけでもすごいな私!!と勝手に思っています。

また上司のもとでお仕事ができればいいのですけどね(苦笑)。