私の勤めている福祉の事業所での出来事です。
ある日、責任者さんがある行政機関に行ってきたのです。
追加で出す書類の提出のため。

ことのいきさつは、手書きによる出勤退勤時間の表。
うちの事業所はスタッフも利用者さんも少ないこと、これ一つで出勤しているかすぐに確認できることなどから、手書きで行っていました。
しかし、スタッフに関しては出勤簿をつけることと、全体としてタイムカードによる管理を指導され、指導後はその通りに改善しました。
で、書類を提出した際(この時の書類がどんな書類かは不明だが)に、以前の出勤票の件でこの行政機関での担当した職員にこう言われたそう。
「障がい者はウソを書くかもしれないから」
責任者さんは怒り心頭で事業所に戻られ、私たちスタッフにこう話してくれました。

実際私がその現場にいたわけではないので100%この言葉で話したかは不明です。
たとえ50%デフォルメされたとしても、この言葉に私は絶句しました。
障がい者だからウソをつく?!
は?!
じゃ、健常者と言われる人はウソつかない???
出勤している時間とか、来ていない日まで誰かが書くとでもいうの?
しかも、手書きなら筆跡で誰が書いたかわかるのに、逆にタイムカードならだれでも押せるじゃないの!!

別にタイムカード制にしたことで何の問題はなく、今まで通りです。
それに、今まで手書きで書いていたものだって、私たちスタッフがきちんと管理していました。
来ていない日(作業をしていない時間)には書いていただいたことなんてないし、翌月の国保連などへ提出する際も再度チェックを入れていますし(管理者さんが)。

もちろん、今回の出勤に関する表について私が絶句したのではありません。
行政機関で働く人間があろうことか、「障がい者はウソを」という言葉を発することにどういった感覚を持っているのか、不信感がつのったのです。

もちろん、私たち公に服さない人間だって同じ。
「こういう人だから」という言葉、実際にその人と携わってもいないのにいうやつは大嫌いです。
私も決めつける傾向はあります。
けど、人に対して「こうでなければ」とか「こういう風だから」というのはどうか?

もう一ついうなれば、私も過去に公の立場(ペーペーだったが)にいた人間でした。
公務員になる際、宣誓書にどう書いてあったか、今一度この職員そしてここの行政機関に勤めている人に再確認してほしいくらいの想いです。

すべての公の人間がこうであると思っていません。

私が勤務していた時、皆さん善良なる公のお仕事をされていました。
だからほんの一握りだろうし、この職員も、たまたまうちの責任者さんに言ってしまった言葉かもしれません。
だが、言動の一つ一つを大切にしなければならないなと、私はこの時に自分に置き換えて、今後考えていこうと思い直しました。