ジャズ勉強会が急遽中止ないなり以前からネットで探していた錦糸町のジャズセッションに参加してきた。


初心者ゆるゆるセッション。


こういうジャズセッションのお店では、よく初心者を集めるためなのか、初心者向けのセッションと名を打っている。ただ、ほとんどの場合中級者以上参加の場合が多い。


今回はどうだったか?


初心者ゆるゆるセッションというより、中級者向けバリバリセッションという感じだった。みんな上手い。


ここはホスト役のお店の人が指名をすると指名された人同士が即座に話合い演奏する曲を決めるというシステム。超初心者の僕はほとんど演奏する曲がなく困っていたが、バッキングだけ出来れば何んとななりそうだったので少しチャレンジして6曲ほど演奏することになった。


他のセッションで鍛えたおかげで物凄く緊張することはなくなったので、それは進歩したと考えててもいいことかなと思っている。


ピアノの男性陣とのいろいろ話をしたが、みなさんバリバリに弾けるのに物凄く謙虚。僕も早く謙虚な性格でバリバリ弾けるようになりたいものだ。


ここは比較的場所が近いので仕事帰りに一カ月に1~2回来ることができればいいかも。


でも、やっぱり僕の場合、もう少し教えてもらわないとセッションに参加すりゃいいってものでもないような気もする。



どうやらこの曲を克服しないと先は見えてこないような気がする。

「バグズグルーブ」

コードはF。

少し経験ある人ならほとんどの人がやったことある曲だと思う。

コードがFからB♭に代わろうが、ある程度決まった鍵盤を弾けば何となく違和感なく聴こえる。今、僕の弾き方は右手でその決まった鍵盤をいい音を探しながら弾いている感じ。弾いているとバッキングが無茶苦茶になる。

僕が目指すバッキングは、右手でアドリブをしながら、その流れでどんどん左手も入ってきて、気付いたら左手はバッキングになっているという弾き方。右手と左手が別々ではなくひとつになって右手左手関係なくバッキングをしている感じ。

ところが、僕のピアノの先生は違う。

「右手でアドリブをして、余裕があったら左手をちょっとだけ弾いて下さい。弾き過ぎないように。」

これだけ。

要は、右手の邪魔をするなと。音数は多いのがいい訳じゃないですよと。

そう考えると何となく出来そうな気がする。

弾き過ぎないように弾くというのは、とてもよく分かる話しではあるが、今はガンガン弾きたいという気持ちがある。たくさんの音を出してないと不安だから。

そうは言っても、先生が左手は少しでいいと言っているのでそれを目指して頑張ってみようと思う。

右手アドリブにほんのちょっとだけ左手のバッキング。これなら、もう少しでできそうな気がする。

先日、日本のジャズピアニスト上原ひろみさんがグラミー賞のジャズ部門で賞を取ったと報道されていた。短い報道ではあるが、これは凄いことだと思う。

上原みろみさんのピアノは激しく躍動感あるピアノで聴いてる人をワクワクさせてくれる。その技術は、素人の我々からすると神業だ。僕の知人で彼女を絶賛している人がいた。「彼女が出て来て、ジャズ界が変わりましたよね~。もう凄いですよ~。」という感じ。

僕も彼女の技術は、凄いと思うしもちろん嫌でもないのだが、みんなが右へならえで絶賛ばかりしていると違う意見も言いたくなってしまう。ちょうど、僕の好みはキース・ジャレットからレッド・ガーランドに代わってきているところだ。難解さや、演奏のスピードや、誰も使ったこともないような音色より、スタンダードなジャズにずっぽりハマっている。

そういう目で見ると上原ひろみのピアノに素人目線でひと言言うと「ピアノって、そんなに力入れて弾かなくてもいいんじゃないですか?」と言いたくなる。

ピアノの技術はすごいだけで、それだけじゃつまんないよねって感じ。

この話をピアノの先生にした。

先生は、目を細めながらある部分共感してくれたが、最後に興味深いことを言った。

「ただ、若い時にしか出来ない演奏もあるし、あの年代でいぶし銀の味を出してもしょうがないので、彼女はあれでいいんじゃないかな。あのまま40代50代になっても同じスタイルだったらマズイかもしれないよね。」

なるほど~。やっぱり先生はすごいや。