1年6ヶ月。再発→原発箇所特定→手術

こんなに時間がかかってしまいましたが、右尿管癌と確定されて、右腎臓+尿管+膀胱の一部を摘出しました。入院期間は15日間。経過は順調です。色々とありました。その色々を一気に記します。

(長文)


5月30日

入院日

手術前検査(CT検査+レントゲン+ 採血+尿検)

5月31日から6月2日まで

手術が月曜日なので土日はほぼ待機。

麻酔科からの説明と手術の説明だけ受けました。


6月3日手術日

朝8時半に手術室へ移動して終了したのは夕方の5時でした。手術は上部と下部の2部構成。上部は4箇所穴を開けて腎臓と尿管を剥離して下に溜めるまでが3時間、下部は下腹部を10cm程開腹して膀胱の一部を切除し臓器を全部取り出すのが2時間、合計5時間の予定です。でも実際かかったのは6時間半。1時間半長かったようです。いつもなら麻酔が効いたと思ったらすぐ呼ばれて目覚めて、手術は一瞬の出来事のように感じていましたが、術前術後の処置も含めて7時間半もかかると、さすがに長い眠りについていたような感覚でした。目が覚めて、執刀医が私に向かって「予定通り終わりましたよ」と言い、にこっと笑った顔が忘れられません。うまくいったんだな…と、麻酔の効く中ぼんやり思いました。今までだと病室に戻ってから痛くて痛くて過酷な夜を過ごしていましたが、今回は全身麻酔と硬膜外麻酔の抱き合わせ。背中にチューブをつけて自動で少しずつ麻酔が出て痛みをコントロールするものだったのでほとんど痛みは感じませんでした。手術室では同じ体制で圧迫されないような心地いいマットでしたが、やはり長時間の手術ではあちこち体が痛くなっていて、中でも坐骨がやたら痛く湿布を貼ってもらったり、DOCTOR AIRというモミモミのマッサージを持参していたのでそれで揉んだりして一晩を過ごしました。一日中麻酔で寝ていたからか夜は全く眠れませんでした。膀胱を一部切るので血尿があるかもしれないと言われていたので心配しましたが大丈夫でした。尿を溜めるバックには尿がたくさん溜まっていくので、ひとつになった腎臓は頑張って働いてくれているんだなとしみじみ思いました。


術後1日目

朝ベッドから起き上がると、なぜか右肩に激痛が走りしばらく痛みました。これも長時間同じ体勢だったせいでしょうか。鼻の酸素と両足の血栓予防ポンプが取れて水を飲み、お昼から通常食が出ました。手術の時は毎回気管挿管で喉に傷がつき唾を飲むだけでも痛くなります。今回も同様の症状で食事に時間がかかって大変です。午前中のうちに病棟を看護師と一緒に1周歩かされました。必死でした。午後からは膀胱内に抗がん剤注入です。看護師がお薬を膀胱に入れる予定になってます。と、言うので何のことだろう?と思って詳しく聞くと、それは恐怖の赤い色の抗がん剤の事ではありませんか。前回染みて痛くてどうしようもなく大変だったやつです。今の状態プラス膀胱の痛みが加わったら大変だとビクビク気構えていましたが、痛みは違和感程度で拍子抜け。病棟を歩くのも薬液注入後の痛みも背中の麻酔がコントロールされているためにできた事だったようです。しかし夕方になるとムカムカ感が始まり夜は吐き気に悩まされました。他には右手甲に手術で使用した点滴用の針を刺したままにしてあって(左が詰まった時用に取っておいてある)それが左手甲の点滴より痛くてたまらなくなり、お願いして抜いてもらったら1番太い針と言うのが出てきました。


術後2日目

脇腹に2つ付いていたドレンのチューブの出血量が少なくなったから1つ抜いて翌日もう1つ抜く予定でしたが抜きに来たチーム医がいっぺんに2つ抜いてしまいました。でも問題はなかったようです。抜いた後の傷が全部の傷のうちで1番痛みます。昨日右手甲の点滴の針を抜いてしまったのに、今度は左手甲にしていた点滴を痛いの我慢して使っていたら手がパンパンに浮腫んで腫れ、使えなくなりました。別なところに針を刺さなければなりません。私の血管は何度も使っているうちにもう細くなっていて血管を取るのは至難の業です。看護師がチャレンジしてみると言って右腕を何度もさすって見てくれて、時間をかけてやっと点滴の針が取れました。一発でした。感謝しかありません。私が痛いの我慢するから針の刺し替えはしない。と言っていたにもかかわらず、担当看護師は痛いと言っていたのに我慢させて申し訳なかった。もっと早く勇気を出してチャレンジすればよかったです。と言っていました。新しく刺した点滴は順調に流れて比較的血管痛も少なくて最後まで仕事をしてくれました。そんなこんなしているうちにドレンの穴の傷や開腹傷の痛みが増してしまい、背中の麻酔の量を増やしてもらったら痛みは和らぎましたが、その分の逆襲で副作用がひどくなり吐き気が襲ってきました。背中の麻酔の使用量が私にはもう限界なんだと思います。痛み止めと吐き気止めは点滴から入れることになり、その日は1日中何度も吐いてばかりいました。のちに画期的な痛い時に自分でボタンを押すと麻酔が出て自己管理になる優れ物だった硬膜外麻酔は2度と使う事はありませんでした。


術後3日目

もう使えなくなった背中の麻酔チューブを抜きました。身体に繋がっているものはあと2つ。硬膜外麻酔が身体から抜けきり吐き気も治まって気分が良くなりました。でも傷の痛みで動くことができません。右脇腹の傷が特に痛むので右下にして横になれず左下でも重力とたるんだ皮膚がつっぱられて耐えられず痛みます。とにかく痛み止めの点滴を追加してもらいました。夜までには痛みも治り、食事を取ったら元気が出てきました。元気になったらなったで経口で痛み止めを飲んで病棟を歩くようにの指示。スパルタです。3周歩くのに30分もかかりましたが、腸閉塞が心配だからたくさん歩いて欲しいそうです。


術後4日目

食事も水分も充分取れるようになったからと点滴を外されました。残すはあとひとつ、尿カテーテルだけです。尿カテーテルは膀胱を切除して縫っているので、外に漏れ出るのを防ぐために5日〜1週間は付けておくと最初から言われていたので仕方ありません。でも両手が使えるようになり4日ぶりのシャワーを浴びてスッキリです。食事の度にカロナールを飲んで、1日3回歩き回りました。だけど何でもなかった右足付け根の感覚が麻痺していて痛くてあまり足が上がりません。歩けるのですが手で足を持たないとベットから上がり降りできないのです。先生に話したら整形外科を受診になりました。神経損傷をしていないかとても心配です。他の事で精一杯だったので後回しになってしまいました。


術後5日目

繋がれていた最後のチューブ、尿カテーテルが取れました。自由の身になりとても嬉しいです。何日もチューブを肌に止めていたテープがかぶれて水ぶくれが破れ痛いやら痒いやら。そして蓄尿を指示されました。今までは1回の排尿でMAX300ccは取れたのに230〜280ccに落ちてしまっています。それでなくても特に夜は頻尿で何度も目が覚めるので元に戻れるのか分かりません。早速シャワーを浴び、院内コンビニへ行き、帰りに階段は上がれるのか降りれるのか試してみました。頑張ってギリでした。


術後6日目

日曜日と言うこともあって、今日は何もありません。先生が来て足の麻痺の状態を確認していきました。ついでに背中のテープを剥がしてもらって、他にもたくさん付いている傷のテープが何枚もあるのですが、かさぶたの役割をしているので自然に剥がれるまで待つそうです。テープかぶれをするし、傷が治ってきて全体的に痒いです。縫った傷がとても綺麗に仕上がっていると看護師の皆さんが絶賛するので嬉しいです。痛み止めにつては1日3回ではなく昼間はなるべく飲まないようにして夜寝る時に飲むようにしました。


術後7日目

朝になったら足に痛みは走るけど頑張れば90度は上がる感じに回復していました。麻痺は続いています。しかし整形外科で診てもらうにはとても時間がかかるようで翌日退院予定だったのに延びてしまいました。担当医と退院後の話しをしました。外来で病理検査の結果を聞くそうなので、入院中に尿細胞診の尿検をしてもらってその結果も一緒に聞きたいとお願いしました。


術後8日目

やっと整形外科で足を診てもらえました。午前中レントゲンを撮って整形外科へ。ひと通り足の可動域や反射などを確認したので結果を話されると思ったら、「私の診断が正しいかどうか別な先生に診てもらうので午後からもう一度来てください」でした。???この先生は見た目若いし研修医?と思いながら廊下で待っていると、看護師がやってきて今のは余診と言って午後から本診があります。と言いました。やっぱり練習台だったのか!面倒くさい。と、ムカつきながら再度午後から受診しました。今度は別な先生ですがまた若い先生です。また可動域等の同じような事を確認され、結果を話されると思いきや「上司に確認するので廊下でお待ちください」でした。お前もかい!どうなってるの?と思いました。肝心の結果は開腹した時に神経を触ったり動いたりしたから麻痺してるのだと思うので徐々に治って行くでしょう。1ヶ月後に経過観察します。という簡単な説明でした。練習台にされ、もう行きたくないと思うような診察でした。


術後9日目

6/12退院しました。

外に出ると季節はまた少し進んでいました。


終わりに…

これで私の15日間の入院生活は完結です。色々ありましたが、担当医とチームの先生方と看護師の皆様には感謝しかありません。自宅で1ヶ月ほど療養して回復を待ちたいと思います。


燃える闘魂🔥

元気があれば何でもできる!

いくぞ、1.2.3ダー!

あんみつ🍀✨