6
『うぃーす!』
『大丈夫なのか?頭』
『おぉ仮病よ。なんかたるくて。それより奏に聞きたい事があるんだけど…』
『ん~?』
『奏って城内の事好きだったりすんの?』
『はぁ?なんで俺が城内好きなんよ。今日、初めて話したぐらいなのに。つか見てた?』
『ん…』
『そんで俺と城内がなんかあると思ったわけ?嫉妬?』
『そんなんじゃねぇけど…大地が…』
『大地が何?』
『…。なんでもない。』
一緒にいるだけで妬くんだと思った。
城内がうらやましい。
『はぁ…』おれはむなしさのあまりため息をつく。
『どした?』
『別に…。』
今 勇介と二人で共通の時間を過ごしてる事を楽しもう。ここには二人しかいない。いないんだ。
『奏、今日うち来ない?昨日、母さんが肉じゃが売るほど作ってさ。食いきれないから助けて欲しいんだけど』
『別にいいよ。父さん今日も遅いし』
『よかったぁ』
勇介がニカッと笑った。俺はこの笑顔がたまらなく好きだ。
『ただいま~母さん。奏が来たよ。』
『まぁ、いらっしゃい。奏ちゃん久しぶりね』
『ご無沙汰してます。』
『ほんとよ~同じ団地なのに。お父さんは相変わらず忙しいの?』
『はい。夜勤の時はほとんど顔あわせなくて…』
『そう。冴子さんが亡くなってから大変ね…。お父さんにも肉じゃが持って行ってあげてね』
『ありがとうございます』
俺の母親は俺が中学の時に病気で死んだ。親戚が少なかったからいろいろと…特に金の面で苦労した。父さんはそれから昼も夜も働いて俺を高校へやってくれた。勇介のおばさんやおじさんにも世話になった。高校に入って勇介も部活で忙しくなってきたから家にお邪魔するのは遠慮していた。
なんだか以前とは雰囲気が違う勇介の部屋。
『勇介の部屋に来るのめちゃくちゃ久しぶりな感じするな…』
『奏が急に来なくなったんじゃん。うちは全然迷惑とかじゃなかったのに。』
『アキちゃん元気?』部屋が広くなったと感じたのはアキちゃんがいなくなったからだ。アキちゃんとは勇介の3歳年上の姉で岡野晶。大学入学を機に岡野家を出ていった。
『あぁ姉ちゃんか?元気だろ?たぶん。たま~に帰ってくるけどな。北海道だろ?なかなかな。交通費もバカになんないし。なんで?』
『部屋が広いなと思って』
『そりゃ姉ちゃんの分がなくなったからな。それより奏、タバコとか吸う?』
『大丈夫なのか?頭』
『おぉ仮病よ。なんかたるくて。それより奏に聞きたい事があるんだけど…』
『ん~?』
『奏って城内の事好きだったりすんの?』
『はぁ?なんで俺が城内好きなんよ。今日、初めて話したぐらいなのに。つか見てた?』
『ん…』
『そんで俺と城内がなんかあると思ったわけ?嫉妬?』
『そんなんじゃねぇけど…大地が…』
『大地が何?』
『…。なんでもない。』
一緒にいるだけで妬くんだと思った。
城内がうらやましい。
『はぁ…』おれはむなしさのあまりため息をつく。
『どした?』
『別に…。』
今 勇介と二人で共通の時間を過ごしてる事を楽しもう。ここには二人しかいない。いないんだ。
『奏、今日うち来ない?昨日、母さんが肉じゃが売るほど作ってさ。食いきれないから助けて欲しいんだけど』
『別にいいよ。父さん今日も遅いし』
『よかったぁ』
勇介がニカッと笑った。俺はこの笑顔がたまらなく好きだ。
『ただいま~母さん。奏が来たよ。』
『まぁ、いらっしゃい。奏ちゃん久しぶりね』
『ご無沙汰してます。』
『ほんとよ~同じ団地なのに。お父さんは相変わらず忙しいの?』
『はい。夜勤の時はほとんど顔あわせなくて…』
『そう。冴子さんが亡くなってから大変ね…。お父さんにも肉じゃが持って行ってあげてね』
『ありがとうございます』
俺の母親は俺が中学の時に病気で死んだ。親戚が少なかったからいろいろと…特に金の面で苦労した。父さんはそれから昼も夜も働いて俺を高校へやってくれた。勇介のおばさんやおじさんにも世話になった。高校に入って勇介も部活で忙しくなってきたから家にお邪魔するのは遠慮していた。
なんだか以前とは雰囲気が違う勇介の部屋。
『勇介の部屋に来るのめちゃくちゃ久しぶりな感じするな…』
『奏が急に来なくなったんじゃん。うちは全然迷惑とかじゃなかったのに。』
『アキちゃん元気?』部屋が広くなったと感じたのはアキちゃんがいなくなったからだ。アキちゃんとは勇介の3歳年上の姉で岡野晶。大学入学を機に岡野家を出ていった。
『あぁ姉ちゃんか?元気だろ?たぶん。たま~に帰ってくるけどな。北海道だろ?なかなかな。交通費もバカになんないし。なんで?』
『部屋が広いなと思って』
『そりゃ姉ちゃんの分がなくなったからな。それより奏、タバコとか吸う?』
5
『あれ?城内と奏じゃね?』
スパイクの紐を結びながら大地が声を上げる。
『ほんとだ…。何してんのアイツ…それにあのカメラ』
『あっそっか。勇介知らねーんだ。奏、田中に呼び出しくらったの写真部の事だったみたいよ。』
『ふーん。で、なんで城内と二人でこっちに来てるんだろ?』
『知らね。出来てるんじゃね?』
ニヤニヤしながら大地はグランドに走って行った。
どうゆうつもりだ?やっぱり大地の言うとうり奏は城内の事が好きなのか?練習中 俺は二人が気になって集中できなかった。
『やっぱり難しいな…』ファインダー越しに俺がつぶやく
『動いてるもんね…。』
『静止してる物だって撮った事ないんで…』
『そうだよね。無理言ってごめんね。でも一生懸命、練習に励む部員さんは私の誇りだから。』
なかなか良いこと言うな城内。でも勇介はは譲れないぞ。勇介に標準を合わせて一応何枚か連写してみた。勇介の飛び散る汗とかボールを追う眼差しとか本当に綺麗だと思った。
『城内さんってもしかしてこの中に好きな人いたりして?』なんとなく思った事を言葉にしてみた。
『うん。いるよ』
やっぱりかと思ったが俺はそれ以上聞けなかった。城内の好きな奴を知るのが怖かった。
『俺、ちょっと写真部覗いてきます。なんせ一回も行った事ないから今日、活動してんのか疑問だけど。勇介に部活終わったらメールくれって伝えといてくれるかな?』
『わかった』
『よろしく』
写真部の部室は化学室だった。案の定 開いてない…。てか部員って誰がいるんだろ?俺だけって事はないよな…。俺 焼き増しとか出来ねーぞ。化学室の前で途方に暮れた。仕方がないので職員室の田中の所に行ってみる事にした。
『先生、化学室行ってみたけど鍵しまってんじゃん』
『早速でえらいわね。新藤くん。写真部は毎週火曜日活動してるのよ。でも急ぎで現像したかったらいつでも鍵持ってていいわよ。』
『現像の仕方なんてわからないよ。』
『まぁ次の火曜日に顔出しなさい。』
『てか、ちゃんと活動してるの?』
『一人熱心なのがいるわよ。三年生で』
『ふ~ん…』
そんな時メールがきた。
件名 終わったぞ
どこにいるんよ?
えっ?早くない?
『先生、俺用事出来たから帰るわ。また火曜日ね』
件名 校門にいる
部活終わるの早くない?
件名 頭痛いから
早退すんの。今からそっち行く
スパイクの紐を結びながら大地が声を上げる。
『ほんとだ…。何してんのアイツ…それにあのカメラ』
『あっそっか。勇介知らねーんだ。奏、田中に呼び出しくらったの写真部の事だったみたいよ。』
『ふーん。で、なんで城内と二人でこっちに来てるんだろ?』
『知らね。出来てるんじゃね?』
ニヤニヤしながら大地はグランドに走って行った。
どうゆうつもりだ?やっぱり大地の言うとうり奏は城内の事が好きなのか?練習中 俺は二人が気になって集中できなかった。
『やっぱり難しいな…』ファインダー越しに俺がつぶやく
『動いてるもんね…。』
『静止してる物だって撮った事ないんで…』
『そうだよね。無理言ってごめんね。でも一生懸命、練習に励む部員さんは私の誇りだから。』
なかなか良いこと言うな城内。でも勇介はは譲れないぞ。勇介に標準を合わせて一応何枚か連写してみた。勇介の飛び散る汗とかボールを追う眼差しとか本当に綺麗だと思った。
『城内さんってもしかしてこの中に好きな人いたりして?』なんとなく思った事を言葉にしてみた。
『うん。いるよ』
やっぱりかと思ったが俺はそれ以上聞けなかった。城内の好きな奴を知るのが怖かった。
『俺、ちょっと写真部覗いてきます。なんせ一回も行った事ないから今日、活動してんのか疑問だけど。勇介に部活終わったらメールくれって伝えといてくれるかな?』
『わかった』
『よろしく』
写真部の部室は化学室だった。案の定 開いてない…。てか部員って誰がいるんだろ?俺だけって事はないよな…。俺 焼き増しとか出来ねーぞ。化学室の前で途方に暮れた。仕方がないので職員室の田中の所に行ってみる事にした。
『先生、化学室行ってみたけど鍵しまってんじゃん』
『早速でえらいわね。新藤くん。写真部は毎週火曜日活動してるのよ。でも急ぎで現像したかったらいつでも鍵持ってていいわよ。』
『現像の仕方なんてわからないよ。』
『まぁ次の火曜日に顔出しなさい。』
『てか、ちゃんと活動してるの?』
『一人熱心なのがいるわよ。三年生で』
『ふ~ん…』
そんな時メールがきた。
件名 終わったぞ
どこにいるんよ?
えっ?早くない?
『先生、俺用事出来たから帰るわ。また火曜日ね』
件名 校門にいる
部活終わるの早くない?
件名 頭痛いから
早退すんの。今からそっち行く
4
『なにそれ?スゲーじゃん。奏って写真部だったの?』
『だったみたい。てか、腹減った。昼休みに呼び出しなんてふざけてるよな。もう10分しか時間ねーじゃん』
『せっかく勇介来てくれてたのにな』
ほんとだよ…。俺の至福の時が…。
その時、無情にもチャイムがなった。勇介にメールいれとこ。
件名 今日はごめん
田中の話が長引いて。屋上行けなくてごめんなm(__)m
メールを見た勇介は返事を書く気になれなかった。これから奏とどう付き合っていけばいいのかさえ見失いかけていた。大地の言うことを鵜呑みにした訳じゃないけど本人からちゃんとした否定の言葉が欲しい。もし奏が城内の事を本当に好きなら…俺はどうする?俺はどうなる?
一方、奏は勇介からメールの返信が来ない事を気にしていた。
おかしいなぁ…いつもならソッコー返信くるのに…。怒ってるのかな…。俺が屋上行けなかった事。
奏は自分が職員室へ行っている間の勇介と大地のやりとりを知るよしもない。
放課後になって帰る支度をしている時、城内が話しかけてきた。『新藤くん…そのカメラで何撮るの?』城内に言われて思い出した!写真とらなきゃいけねーんだった。
『あっ…まだ具体的には決めてないんだ…。なんでもいいって言われてもって感じで…。』城内と話すのは初めてだった。俺は女とはほとんどはなさないからわかんないけどなつっこい印象。誰にでもこんな感じなのか?まぁサッカー部のマネージャーしてるくらいだから男と話すのは慣れてるのだろう。
『なんでもいいなら人物撮ってみない?良かったら…だけど』
『人物?人物って??』
『サッカー部の部員さんを撮って欲しいの。練習風景とか…。』
『でも、ど素人が人物って…』
『まぁ練習風景見に来てよ』
なんでコイツいきなりそんな事 提案してくるんだろう?と思いながらもサッカーしてる勇介を堂々と見学出来るのは悪い事じゃないなと思った。実は今まで勇介がサッカーしてる所は数える程度しか見た事がない。試合やら見に来いって言われても行かなかった。理由は照れ臭かったのとこれ以上好きになりたくなかったから。
『だったみたい。てか、腹減った。昼休みに呼び出しなんてふざけてるよな。もう10分しか時間ねーじゃん』
『せっかく勇介来てくれてたのにな』
ほんとだよ…。俺の至福の時が…。
その時、無情にもチャイムがなった。勇介にメールいれとこ。
件名 今日はごめん
田中の話が長引いて。屋上行けなくてごめんなm(__)m
メールを見た勇介は返事を書く気になれなかった。これから奏とどう付き合っていけばいいのかさえ見失いかけていた。大地の言うことを鵜呑みにした訳じゃないけど本人からちゃんとした否定の言葉が欲しい。もし奏が城内の事を本当に好きなら…俺はどうする?俺はどうなる?
一方、奏は勇介からメールの返信が来ない事を気にしていた。
おかしいなぁ…いつもならソッコー返信くるのに…。怒ってるのかな…。俺が屋上行けなかった事。
奏は自分が職員室へ行っている間の勇介と大地のやりとりを知るよしもない。
放課後になって帰る支度をしている時、城内が話しかけてきた。『新藤くん…そのカメラで何撮るの?』城内に言われて思い出した!写真とらなきゃいけねーんだった。
『あっ…まだ具体的には決めてないんだ…。なんでもいいって言われてもって感じで…。』城内と話すのは初めてだった。俺は女とはほとんどはなさないからわかんないけどなつっこい印象。誰にでもこんな感じなのか?まぁサッカー部のマネージャーしてるくらいだから男と話すのは慣れてるのだろう。
『なんでもいいなら人物撮ってみない?良かったら…だけど』
『人物?人物って??』
『サッカー部の部員さんを撮って欲しいの。練習風景とか…。』
『でも、ど素人が人物って…』
『まぁ練習風景見に来てよ』
なんでコイツいきなりそんな事 提案してくるんだろう?と思いながらもサッカーしてる勇介を堂々と見学出来るのは悪い事じゃないなと思った。実は今まで勇介がサッカーしてる所は数える程度しか見た事がない。試合やら見に来いって言われても行かなかった。理由は照れ臭かったのとこれ以上好きになりたくなかったから。
3
『奏~飯行こうぜ』
勇介が毎日迎えに来る。
『おぉ』と立ち上がった瞬間。
—1年B組 新藤 奏。至急、職員室まで…—
校内アナウンスで呼び出し…。
『今のって奏だよな?何の呼び出し?田中の声じゃなかった?』
『なんだろう?まぁ行ってくる。飯、先に行ってて』
なんだかイチイチちょっとした事でイラつく俺がいた。せっかく勇介と飯…。早く行って用件聞いて屋上行こう。奏は走って職員室を目指した。
『岡野くんって新藤くんと仲いいんだね。ちょっと意外。』奏が去ったあと城内真奈美が勇介に声をかけた。
『あぁ…奏とは幼なじみなんだ。同じ団地で…』
『そう。今日は部活あるよ。もうすぐ試合も近いし。普通、雨でも練習するよねぇ?』真奈美が上目使いで俺を見てきた。俺はそれを避けるように目をそらした。目をそらした先には大地がいて何やらうんうんとうなずいている。
『俺、行くわ』とその場から逃げた。案の定、大地が追っかけてくる。
『お前、奏が城内の事好きなの知ってんの??』
『はぁ?なんだよそれ?!』
『やっぱ知らねーんだ。認めないけど奏は城内に惚れてるね』
『なんでそう言えんだよ?』
『ん~俺の勘?』
『ばがばかしい。もうお前ついてくんな。』
『幼なじみ同士で同じ女好きになるのな。』うぜー…。
『とにかく真実は奏、本人から聞く。お前ほんとちっと黙ってろ』
『うぃ~♪』大地は思った。アイツらほんとよく似てるなと。
奏が城内の事が好き?!そんな…じゃあ俺が城内を好きだって言った時なんで黙ってたんだ?俺に対しての遠慮か?
『田中先生、なんか用ッスか?』
『なんか用じゃないわよ!新藤くん!あなたいつまで幽霊部員続ける気?!もう二学期よ。一度くらい部活にでなさい!』
田中は写真部の顧問だ。てか俺、写真部だったわ…。
『でも写真部って自由参加じゃないんですか?』
『自由参加だけど文化祭には一人一作品は何か撮影して作品にしてもらわないと困るのよ。はい、これ』と言って田中は一眼レフのカメラを渡してきた。
『……。わかりました。』
『それ壊さないでね。高いんだから』
『はぁ…』
なんか撮れって言われてもなぁ…。元々写真に興味がないし荷が重いな…。
教室に戻ると大地が寄ってきた。
勇介が毎日迎えに来る。
『おぉ』と立ち上がった瞬間。
—1年B組 新藤 奏。至急、職員室まで…—
校内アナウンスで呼び出し…。
『今のって奏だよな?何の呼び出し?田中の声じゃなかった?』
『なんだろう?まぁ行ってくる。飯、先に行ってて』
なんだかイチイチちょっとした事でイラつく俺がいた。せっかく勇介と飯…。早く行って用件聞いて屋上行こう。奏は走って職員室を目指した。
『岡野くんって新藤くんと仲いいんだね。ちょっと意外。』奏が去ったあと城内真奈美が勇介に声をかけた。
『あぁ…奏とは幼なじみなんだ。同じ団地で…』
『そう。今日は部活あるよ。もうすぐ試合も近いし。普通、雨でも練習するよねぇ?』真奈美が上目使いで俺を見てきた。俺はそれを避けるように目をそらした。目をそらした先には大地がいて何やらうんうんとうなずいている。
『俺、行くわ』とその場から逃げた。案の定、大地が追っかけてくる。
『お前、奏が城内の事好きなの知ってんの??』
『はぁ?なんだよそれ?!』
『やっぱ知らねーんだ。認めないけど奏は城内に惚れてるね』
『なんでそう言えんだよ?』
『ん~俺の勘?』
『ばがばかしい。もうお前ついてくんな。』
『幼なじみ同士で同じ女好きになるのな。』うぜー…。
『とにかく真実は奏、本人から聞く。お前ほんとちっと黙ってろ』
『うぃ~♪』大地は思った。アイツらほんとよく似てるなと。
奏が城内の事が好き?!そんな…じゃあ俺が城内を好きだって言った時なんで黙ってたんだ?俺に対しての遠慮か?
『田中先生、なんか用ッスか?』
『なんか用じゃないわよ!新藤くん!あなたいつまで幽霊部員続ける気?!もう二学期よ。一度くらい部活にでなさい!』
田中は写真部の顧問だ。てか俺、写真部だったわ…。
『でも写真部って自由参加じゃないんですか?』
『自由参加だけど文化祭には一人一作品は何か撮影して作品にしてもらわないと困るのよ。はい、これ』と言って田中は一眼レフのカメラを渡してきた。
『……。わかりました。』
『それ壊さないでね。高いんだから』
『はぁ…』
なんか撮れって言われてもなぁ…。元々写真に興味がないし荷が重いな…。
教室に戻ると大地が寄ってきた。
2
本当の所、城内真奈美の事はよく知らない。同じクラスでも興味がないと目が行かないものだ。でも興味が出てきた。『勇介が好きな女』とゆう事で。
とりあえず次の日、自分の席から城内真奈美を眺めてみる。
俺の席は奥の窓際の一番後ろだから教室中が見渡せる。休み時間は何人かの女子と楽しそうに話をしている。普通より少しは可愛いかなと思うようになった。てゆうか小さい顔だな…。細い腕に細い足。守ってあげたくなる女とはああゆう女の事を言うのかと思った。勇介も?城内を守ってやりたいと思ってるのか?そう思うと無性にイライラしてきた。
『奏、怖い顔してどうしたのよ?』
声をかけてきたのは勇介と同じサッカー部の小山大地だった。大地は中学からの友達だ。『俺、怖い顔してた?』
『うん。危ないよ。何考えてたら、そんな顔になんだよ?って感じ(笑)』
『別にたいした事じゃないよ。てかさーアイツ城内?アイツってどんな子なの?』
大地はやや驚いた顔して嬉しそうに言った。『なんだよ~奏。城内に惚れたのか?だったら早く言えよ。奥手なお前もついに恋に目覚めたか!?』うぜー…。そう。こいつ中学の頃から変にモテて数だけこなしてるような奴。サッカーも1年じゃ一番うまくてレギュラーだって勇介が府に落ちなそうに言ってた。『そんなんじゃねぇよ。気になるくらい、いいだろ?』
『だからさっき怖い顔して城内の事見てたのか。怖いよな。初恋だもんな~。』違う。俺の初恋の相手は勇介だ。あんな女じゃない!と大地を睨みつけた。
『ごめん。悪かったよ。からかって…んな、怖い顔すんなよ。お前らしくないよ』
俺らしくない?確かにそうかもしれない…。その時 チャイムがなった。大地は俺の肩を軽く叩いて自分の席に帰って行った。
授業中、俺は勇介の事を考えていた。アイツいつの間に好きな女なんか出来たんだ?いつから城内の事が好きだったんだ?
なんで俺に嬉しそうに報告した?俺はお前が好きなのに!
気が付くとノートにシャーペンで書きなぐった俺の苛立ちの跡がたくさん残っていた。
それを見て俺は悲しくなった。大地の言う通りだ。ホントに俺らしくない…。ノートを破って丸めたものの捨てる気にはなれず机の中にしまいこんだ。
授業が終わった。昼休みだ。弁当食ったらちょっとは落ち着くだろう。それに昼休みは勇介と過ごせる。東校舎の屋上で昼休みを過ごすのが二人の日課だ。
高校に入って間もない頃二人で見つけた秘密の空間だった。別に昼休みだけじゃなく授業サボる時はだいたいそこに行く。腹がいっぱいになって寝そべって空に浮かんだ雲を勇介と眺めている時は俺にとって至福の時だった。
とりあえず次の日、自分の席から城内真奈美を眺めてみる。
俺の席は奥の窓際の一番後ろだから教室中が見渡せる。休み時間は何人かの女子と楽しそうに話をしている。普通より少しは可愛いかなと思うようになった。てゆうか小さい顔だな…。細い腕に細い足。守ってあげたくなる女とはああゆう女の事を言うのかと思った。勇介も?城内を守ってやりたいと思ってるのか?そう思うと無性にイライラしてきた。
『奏、怖い顔してどうしたのよ?』
声をかけてきたのは勇介と同じサッカー部の小山大地だった。大地は中学からの友達だ。『俺、怖い顔してた?』
『うん。危ないよ。何考えてたら、そんな顔になんだよ?って感じ(笑)』
『別にたいした事じゃないよ。てかさーアイツ城内?アイツってどんな子なの?』
大地はやや驚いた顔して嬉しそうに言った。『なんだよ~奏。城内に惚れたのか?だったら早く言えよ。奥手なお前もついに恋に目覚めたか!?』うぜー…。そう。こいつ中学の頃から変にモテて数だけこなしてるような奴。サッカーも1年じゃ一番うまくてレギュラーだって勇介が府に落ちなそうに言ってた。『そんなんじゃねぇよ。気になるくらい、いいだろ?』
『だからさっき怖い顔して城内の事見てたのか。怖いよな。初恋だもんな~。』違う。俺の初恋の相手は勇介だ。あんな女じゃない!と大地を睨みつけた。
『ごめん。悪かったよ。からかって…んな、怖い顔すんなよ。お前らしくないよ』
俺らしくない?確かにそうかもしれない…。その時 チャイムがなった。大地は俺の肩を軽く叩いて自分の席に帰って行った。
授業中、俺は勇介の事を考えていた。アイツいつの間に好きな女なんか出来たんだ?いつから城内の事が好きだったんだ?
なんで俺に嬉しそうに報告した?俺はお前が好きなのに!
気が付くとノートにシャーペンで書きなぐった俺の苛立ちの跡がたくさん残っていた。
それを見て俺は悲しくなった。大地の言う通りだ。ホントに俺らしくない…。ノートを破って丸めたものの捨てる気にはなれず机の中にしまいこんだ。
授業が終わった。昼休みだ。弁当食ったらちょっとは落ち着くだろう。それに昼休みは勇介と過ごせる。東校舎の屋上で昼休みを過ごすのが二人の日課だ。
高校に入って間もない頃二人で見つけた秘密の空間だった。別に昼休みだけじゃなく授業サボる時はだいたいそこに行く。腹がいっぱいになって寝そべって空に浮かんだ雲を勇介と眺めている時は俺にとって至福の時だった。
無題
愛してる。ずっとずっと…。叶わない事はわかってる。でも愛してるよ。
あいつとは勇介とは兄弟のように育った。同じ団地に住んでて親同士も仲良くて家族ぐるみでよく旅行にもいった。いわゆる幼なじみ。
何をするにも一緒だった。でも…あの日から俺は自分の気持ちに気付かされるんだ。
高校に入学してから勇介はサッカー部に入って合宿とか行くようになって俺はとゆうと体があんまり丈夫じゃないから写真部に入った。別に写真に興味があった訳じゃない。とりあえずなんか部活入れって先生が言うから入った感じ。今までは学校が休みの時は二人でゲームしたり楽しかったのに…つまらない毎日だ。授業が終わって放課後。勇介はどうせ部活だろう。俺は一人で帰る用意をしていた。
『おっつー!よかった。まだいた。奏、一緒に帰ろうぜ』
『あれっ?お前サッカーあんじゃねぇの?』
『昨日、大雨降ったじゃん?グランドぐじゅぐじゅだから今日は休みになったんよ』
『ふーん』
『なんだてめー人がせっかく一緒に帰ろうって言ってんのに』
『一緒に帰るったっておんなじ方向だろうが』
『まあな』
『でもまぁたまには勇介と帰るのも悪くねぇか』
『てか久しぶりだよな。お前放課後何してんの?ちゃんと青春満喫してるのか?』
なんだよ?青春満喫って?って内心思いながら
『勇介こそ青春満喫?してるのかよ?』
『まぁな。サッカーはいいぞ~それに…』
『それに?』
『俺、生まれて初めて恋したかもしんねーんだ』
はぁ?!こいつ何いってんの?てかまぁそりゃ年頃だし?恋とかすんのかもしんねーけど…なんだよそれ…俺がパニクッてるにも関わらず勇介は続ける。
『マネージャーの城内真奈美って奏、知ってる?B組の子なんだけど』
『知ってるも何も俺はB組だよ。』
『あっそっか!わりぃわりぃ。かわいくね?城内』
『普通じゃないの?』
『奏、城内って彼氏いると思う?』
『あ?んな事、俺が知ってるわけねーだろが!!』無意識に大きな声が出てしまった。
『んな、怒らなくていいじゃん…』
勇介は少ししょんぼりしてうつむいた。
『ごめん。なんかお前ばっか楽しそうだなと思って。城内ね。調べとくよ』そうゆうと勇介は
『マジで?持つべき物は奏様だな!よろしく~あっもううち着いたね。じゃあまたな』と去って行った。
アイツの後ろ姿を見送りながら俺は思った。俺はお前に恋してるって。
あいつとは勇介とは兄弟のように育った。同じ団地に住んでて親同士も仲良くて家族ぐるみでよく旅行にもいった。いわゆる幼なじみ。
何をするにも一緒だった。でも…あの日から俺は自分の気持ちに気付かされるんだ。
高校に入学してから勇介はサッカー部に入って合宿とか行くようになって俺はとゆうと体があんまり丈夫じゃないから写真部に入った。別に写真に興味があった訳じゃない。とりあえずなんか部活入れって先生が言うから入った感じ。今までは学校が休みの時は二人でゲームしたり楽しかったのに…つまらない毎日だ。授業が終わって放課後。勇介はどうせ部活だろう。俺は一人で帰る用意をしていた。
『おっつー!よかった。まだいた。奏、一緒に帰ろうぜ』
『あれっ?お前サッカーあんじゃねぇの?』
『昨日、大雨降ったじゃん?グランドぐじゅぐじゅだから今日は休みになったんよ』
『ふーん』
『なんだてめー人がせっかく一緒に帰ろうって言ってんのに』
『一緒に帰るったっておんなじ方向だろうが』
『まあな』
『でもまぁたまには勇介と帰るのも悪くねぇか』
『てか久しぶりだよな。お前放課後何してんの?ちゃんと青春満喫してるのか?』
なんだよ?青春満喫って?って内心思いながら
『勇介こそ青春満喫?してるのかよ?』
『まぁな。サッカーはいいぞ~それに…』
『それに?』
『俺、生まれて初めて恋したかもしんねーんだ』
はぁ?!こいつ何いってんの?てかまぁそりゃ年頃だし?恋とかすんのかもしんねーけど…なんだよそれ…俺がパニクッてるにも関わらず勇介は続ける。
『マネージャーの城内真奈美って奏、知ってる?B組の子なんだけど』
『知ってるも何も俺はB組だよ。』
『あっそっか!わりぃわりぃ。かわいくね?城内』
『普通じゃないの?』
『奏、城内って彼氏いると思う?』
『あ?んな事、俺が知ってるわけねーだろが!!』無意識に大きな声が出てしまった。
『んな、怒らなくていいじゃん…』
勇介は少ししょんぼりしてうつむいた。
『ごめん。なんかお前ばっか楽しそうだなと思って。城内ね。調べとくよ』そうゆうと勇介は
『マジで?持つべき物は奏様だな!よろしく~あっもううち着いたね。じゃあまたな』と去って行った。
アイツの後ろ姿を見送りながら俺は思った。俺はお前に恋してるって。