母の施設の敬老会がありましたおばあちゃん


母は、7年前から認知症に罹っており
昨年まで 要介護3でしたが、
今年に入ってから急激に認知症が進んだのと
脳出血で入院もしたり…で、一気に
要介護5にまでなってしまいました。


昨年の敬老会の時は、
父と私の事を しっかり認識していて
顔を見ると嬉しそうに来てくれましたが、

今年は…

とうとう父と私の顔を認識しなくなり
脳出血以来、車椅子にもなり
もう、私の知っている母はいませんでした。

母にとっても
知らない人が近くにいる…としか
思っていないでしょう。


それでも、毎週、
母に会いに行っていますが、
表情も無くなり、話も全く通じず
私の顔も全く認識していないので、
正直、もう会いに行く楽しみも張り合いも無いです。

ですが…

一つだけ、施設に行く楽しみがあるんですおねがい

それはね、同じフロアに入所している
笑顔がとっても素敵なおばあちゃんに
会えるから…キラキラ


いつも、父と私と目が合うと、
最高に素敵な優しい笑顔を向けて下さるんです照れ


あの おばあちゃんの笑顔が見たくて…
毎週、施設に行っている様なものです。

父も同じことを言っていました。

母は、もうこの世にいないも同じなので
あの おばあちゃんに会う為に
面会に行っていますおねがい


そして、敬老会の時も
その おばあちゃんのところに行って
お声を掛けたのですが、

おばあちゃん、ご家族が誰もいなくて
一人でいました。

父と私の手を両手でしっかりと握ってくれて

『嬉しいねぇ。ありがとう。
来てくれて 本当にありがとう。
また、会いに来てね。』

と、最高の笑顔と共に 涙ぐみながら
私たちの手に頬擦りして キスまでしてくれましたおねがい

この日、初めて
おばあちゃんのお名前と年齢を知りました。

何と、104歳の最高齢の方だったんです。

このおばあちゃんは認知症ではないです。

ご家族がどなたもいらっしゃらないのは、
おそらく…もう、みんな先立ってしまったのでしょうね。


おばあちゃんの手の温もりと
いつも変わらぬ優しい笑顔に包まれて、
とっても幸せな気持ちになりました照れ

それと同時に、

私は… 本当は、人間嫌いじゃないのだと自覚しました流れ星

人の手が、こんなに温かくて
心の奥まで じんわりと優しくなれるなんて…



私は、猫が大好きで
猫に心癒され 支えられている。

それは偽りない気持ちだけれど、

やはり、人間として生まれた以上、
同じ種族の 人間同士じゃないと
心通わせられない部分もある。

私は、この おばあちゃんの笑顔で、
私の中にある優しい気持ちが
心の奥から沸き上がってきた。

私にも まだ、ちゃんと優しい気持ちが
こんなに眠っていたのだと…

おばあちゃんの笑顔が教えてくれた


私も、こんな おばあちゃんになりたいなおねがい



私には子孫も居ないし
親戚付き合いもないし
甥・姪さえいない。
親友と呼べる頼れる人もいない。

一人ぼっちの老後である事は確定だけど

この おばあちゃんの様に
たとえ一人ぼっちでも、
人の心を優しくする素敵な笑顔を
持ち続けることは出来るのだ…と
希望を持つ事が出来ました流れ星




素敵な笑顔のサチさん照れハート