私たちの頭の中は一度思い込んでしまうとそれを信じて疑わない。

オセロの黒い面しか見たことがなければ黒としか思わないだろう。

まさか裏が白がなんて微塵も思わないのではないのだろうか。

逆に白の裏が黒だと知らなければ同じく白としか思わないだろう。

大抵の人は一方向からしか見ない。

真上から見たら黒しか見えないのだ。

視点を変え、横から見たときに黒の裏が白なんではないかと考察することができるが、それが黒いままでよければ横から覗き込むこともないし、白である必要もない。

視点をかえて覗き込むときは、黒以外の答えを探しているときなんではないかと思う。

私は自分のことをダメな子だと小さい頃から思ってきた。

・やることが遅い

・即決が苦手

・余計な一言を言う

・人に気を使いすぎる

・優柔不断

・飽きっぽい

・落ち着きがない

・集中してしまうと周りが見えない

などなど、

今までダメだと言われてきたことをあげてみたが、これは一例できっとまだまだあるだろう。

そして、自分でもこんなダメな自分が許せなくて、責めて、叱って、罰していた。

自分に厳しいというより、褒めてこなかった。

自分がダメだとしか思ってなかった。

ダメにしか見えなかったのだ。

私は人のことを褒めるのは上手い方だ。

「僕は優柔不断なんですよ」といわれたら、

「よく吟味してるってことですね」なんて気の利いたことを言うので、相手は心安らぐそうだ。

純粋にその人がそういう側面があると思うから出てくる言葉だ。

だが、しかし、なぜ自分自身にはそれが出来ないのだろうか。

私自身にも

優柔不断は吟味してるってことだねって

声をかけてあげればいいのに、そんなこと考えられなかった。

そう、ダメとしかみてないから、

自分にそんな側面があるだなんて思いもしなかったから。

いや、自分自身を褒めるということは恥ずかしい行為だとどこかで身につけてしまったからだ。

自分を褒めるなんて自意識過剰で自分に甘い人。

自分を卑下するくらいが謙虚で素晴らしい！

というすり込みをどうやら書き込んでしまったらしい。

一度、私を他人だと思って違う視点から声をかけてみようと思う。

・やることが遅い

→何事にも慎重。マイペース

・即決が苦手

→よく物事を考え、見極めている

・余計な一言を言う

→確信をつくことができる

・人に気を使いすぎる

→相手の気持ちを考えられる優しい人

・優柔不断

→よく吟味してる

・飽きっぽい

→まず試すという行動力がある

・落ち着きがない

→いつでもアンテナを張っている

・集中してしまうと周りが見えない

→集中力がある

ダメにしていたことをよくいうのはやはり気恥ずかしい。

自分に都合よく言ってるだけなんじゃないかとも思う。

だが、今までずっと認めてこなかったいいところにもフォーカスしてみてもいいんじゃないだろうか。

それが都合が良いことであっても、いいんじゃないんだろうか。

黒(ダメ)な裏には白(いいところ)があるという視点を持ってみてもいいんじゃないだろうか。

ダメしか見えないとダメしか集まらない。

だからこそ、そろそろいいところをみて、いいところあつめをしてみようと思う。

もう自分を卑下する人生はやめよう。

自分に甘く、優しくする人生にしよう。

この世は視点をかえたら素晴らしいものがたくさんあるのだから。

こんなかわいいオセロもあるのだから