晴れた🌞
父が別室に連れて行かれて数分。
「私が、判断、決断はできないから。」と、
長女である私が呼ばれた。
(医師)
今のお母様の状態は『脳死』状態です。
今後の回復は、今の医学ではできない。
と。
その上で、
脳死、もしくはその後の臓器提供に関して
お母様の意志をお聞きになったことがありますか?
と。
それともう一点、
今後、心停止をするタイミングが必ず来ます。
その時は、心臓マッサージ、更なる薬剤の投与を希望しますか?
と。
上記2点を、
私に決めろと言うのだ!!!!(◎_◎;)
まず、脳死での臓器提供はしない。
これは、
以前に私が脳死になったら臓器提供をして欲しいと言ったら、泣いて怒られた。
親は、子供がもう助からないとわかっても、
メスで身体が割かれると思うと、自分が割かれる以上に受け入れられないと言っていたのだ。
母の父、祖父は存命している。
自分がされてイヤな事は、他人にするな。
口酸っぱく言われていたことである。
母も、この状況では、望まないと思う。
よって、却下。
ふたつめは、
これ以上の心臓マッサージは、
やらない。
あとは、母の最後の時を
家族で見守るだけだ。
みんな、目を真っ赤に腫らしながらも、
精一杯の満面の笑み。
母を中心に、顔を寄せ合う。
なんて言ったって、
撮る写真は最後だ。
(最後はこれで良かったんだ。)
と、自分に言い聞かす。
写真をとり、母の懐に抱きついた。
心臓の鼓動、ぬくもり、顔のシワ、手の形、
全てを記憶にとどめたくて。
父は一言も話さない。
言われるがまま、なされるがままだ。
医師から、再度病状と今後の確認をしたいと、
父は別室に連れて行かれた。
家族が揃い、今の母の状況が伝えられた。
1、脳の血管が切れて、脳出血。
膨大な量の出血。
2、CTを取ってる最中に、一度、心停止を起こした。
3、回復は見込めない
あと、30分も持つかわからない。
ざっと言うとこんな感じ。
最後に、力になれず申し訳ない。残された時間、家族からの、何か要望はないか。
とのこと。
母との対面。
今朝の元気な母とは、対照的。
ベットに横たわるその姿には、点滴のライン。
挿管の管。
心電図と人工呼吸のモニター。
側にいた医療スタッフに、
「最後に家族写真を撮らせてもらえませんか。」
「その時間、残されてますか」
と、問うた私。
再来月の父の誕生日。
家族写真を撮ろうと、母が昨日言っていたのだ。
この言葉を聞いて、看護師が泣いている。
泣いてくれている。
(あぁ、私、泣いても良いんだ。)
この言葉が適当なのかはわからない。
だが、
看護師の涙に、私は涙し、
その後は、防波堤が欠壊したかのように、
母の現状に、おえつをあげて泣きじゃくった。
パンにバターを塗る、塗らないのやり取りをかわし、
いつもの様に、母の作ってくれたお弁当を片手に出勤。
お昼時間。
お弁当の蓋を開けると、
事務の子から、
「妹さんから電話です。急ぎの要件みたいです。」
と、血相変えた連絡が。
電話口に出ると、
「母さん、体調悪くして、
救急車で病院にきてる。
やばい。。。。
早く来て。。。、。」
と、妹。
身支度をし、車に慌てて乗り込み、
母の運ばれた病院へ向かう。
道中の記憶はほとんどない。
どのルートで病院に行ったのか。
道中、
「やばい、やばい、、、」
と妹の泣き声の電話。
「大丈夫。もうすぐ着くから。」
と、自分にも落ち着かせる様に、
電話口で同じ言葉を繰り返す。
病院の駐車場に着いたが、
出入り口に車を放って、救急室に向かって走り出す。
駐車場係りのお兄さんも、
血相変えた私の様子に、
親指と人さし指を丸めてサイン。
後は任せろと言ってくれた。
救急室では、呆然とする父。
妹を抱え込む様にして、泣き腫らす叔母。
泣きじゃくる弟。
一瞬にして、今の、この状況を飲み込んだ。
その後は、
医療スタッフに言われるがま、
数々の同意書にサイン。
「署名の後ろに、本人とのご関係を。」と言われ、
⚫︎⚫︎⚫︎(長女)と。
この最中、長女と書く度に、
私の中にも覚悟が芽生えた。
私は泣いてる場合じゃない。
この後にすること。
しなければならないこと。
起こるであろう出来事。
泣ける気持ちの余裕はないのだ。
⚫︎⚫︎⚫︎つづく。


