モチーフの方程式、と題する企画で、雪月花、松竹梅などのモチーフに、ほかの題材、例えば鶴、タヌキ、ドクロなどが加わると、どのような効果を生むのかを、染め物刺繍の着物や掛け軸に、一部原画も加えて展示したもの。
上の月に梅の原画は、岸竹堂と伝えるもの。
円山四条派系の、京都画壇を代表する様式ですね。
ほかに、月に髑髏などの作品は、着物デザインにするには難しい画題ですが、掛け軸装にしているのもおもしろいです。
絵ではなく、染め物で作る染色画です。
京都では、川島織物などの織物会社も、織りで絵画のような精緻な柄を生み出しており、掛け軸になったものもあるかと思います。
織りや染めで絵画を再現することは、明治の超絶技巧流行のおりに発達したと思いますが、そこまでする意味を考えさせられます。
ところで千總ギャラリーは、着物会社千總さんの本店2階にありますが、入り口が改装されてる!
1階奥には、かつて伊右衛門カフェ(サロン)があったのですが、無くなってる!と思って調べると、何とコロナ前の2019年に移転したそう。
コロナ禍から2〜3年は、美術館巡りも控えていたので全く知らなかったのですが、祇園の町屋カフェに転身していたのですね。
伊右衛門サロンの、夏のハモ天、美味しかったので気軽に食べられなくなるのは残念。
5月には、店先に藤の花の盆栽が出てたりしてね。風情があったのですが。(これは千總さんのものかも)
仕方ないので、イノダコーヒー三条本店(昔は本店ではなく三条店だった)に行って、しばし休憩。
すっかり足腰が弱って、千總からイノダまでほんの7〜8分ほど歩くだけでも、ギャラリー観覧後にはキツかったです。
やっぱりアート鑑賞後にはカフェが必須!
お茶もできない美術鑑賞なんて、クリープのないコーヒー(古!久しぶりに思い出したわ)!
美術館やギャラリーを作る場合には、経営者によく考えてほしいものです。
イノダの客層、白髪率が高くて、とても落ち着きました(^。^)。
(んとにジジイのタワゴトだわね。)
(^_^)☆




