sabのゆったり茶館

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sab の日常を、ゆったりつづります。お茶うけに、お気軽にお立ち寄りください。



家人が最近買い集めている蘭、のひとつ。


黒檀や紫檀といった、暗めの卓が似合います。




蘭は、もともと中国では、南方の華やかな蘭ではなく、深山幽谷にひっそりと自生する、地味で清楚な花のイメージです。


目立たないけど、その芳香に気づけば、しっかりと存在感がある、このましき朋友。




明るいところは、似合わない。





これは家人の祖父が求めた木製の屏風で、貝や石で花鳥を表現する。




夜の薄明でこれを見ていると、長谷川潔の版画、特にマニエール・ノワールという技法の作品を思い出します。





漆黒の闇に浮かび上がる、鳥や小物。




たとえばこんなの。








谷崎潤一郎の、陰翳礼讃は、陰影や暗闇の価値を提唱する、画期的な文章として評価されていますが、その具体例が少々物足りない気がします。


言葉だけでなく、もう少しモノに語らせてほしい。




言葉だけでは、それぞれがどのように捉えているのか、知識と感性に加え、論理的認識能力が問われるけど、具体的なイメージが提示されれば、眼と感性の問題になり、ずっと裾野が広がると。





多分、利休などの草庵の茶には、仄暗さの美意識が前提であり、そんな茶室のしつらえ、道具、季節や時間帯のすべてが、すでに陰影を前提としています。






うすら寒い、梅雨の夜は、そんな、とりとめのない、妄想が広がります。



(^_^)☆