ボール盤の改造手順
取り外したモーター部
です。これで作業にかかれます。
ところが、、、
ボルトで固定完了
鉄工用ロングビットの取り付け
XYテーブルとのふところの広さ
をチェック。作業がしやすくなって
いる。
木工用ロングビットの取り付け
解説
とっても長いので興味のない方はすっ飛ばしてください。何を言ってるのかサッパリわからないし、面白くないと思います。
工作好き、マニアックな方はお楽しみください(^_^;) (。。; )\バキ!
以前にボール盤にXYテーブルをセットしました。XYテーブルは高さがあるので、その分、ドリルのビットとの空き(空間)が狭くなります。
で、ビットの径が太くなりますと、その長さも長くなり、ビット自体もセットできないことがあり、不便を感じていました。
この工作する空間を広くするには、ポスト(柱)を高くすれば良いことは、見れば明らかです。しかし、よく観てみるとポストを固定している方法が、ボルトとかで締めてあるのではないのです。ピッタリ、ポストが嵌っています。
これは、きっと熱嵌め合いに違いないと予想していました。で、ひょっと思いついて、知り合いの後輩に「ステンレス管注文できるとこ知らんで?」と尋ねたら、なんと問い合わせてみると「知り合いの業者に頼んでみる」といってくれまして、手配してくれました。感謝
部品も到着しましたので、気合をいれて取り外しにかかりました。原理は分かっていますが、実際にやったことがないので、ほんとうに出来るのかどうか不安が一杯。バーナーでの加熱状態もどれくらいかわかないので、おっかなびっくりで叩きましたが、ビクともしません。
もう最後にええい、壊れてもええわと金槌で叩きました。もうええ加減疲れたなあと思いながら、またバーナーで加熱。するとパイプより煙が上がってきました。で、ひょっとみると1mmほど動いているような気がします。それからは必死で叩き(バランス良く(^_^))ました。
加熱しては叩き、過熱しては叩き、で、よく見ると5mmくらいは動いています。勇気百倍で根気よく作業を続けたら、「チャリカラーン」と外れましたヽ(^。^)丿 こうなったらできたも同然。
早速、新しいステンレス管を叩き込もうとしましたが、カーンと跳ね返って全く入る気配がありません。?んー? もしやと思って径を測ってみますと、なんと47.75Φ! あっちゃー(;;) ポストを測ると 48Φ! 入るはずがありません。ここで問題発生。熱嵌め合いで入れるにしても適正な穴径はいくらか? 熱膨張率を計算して適性穴径に広げなければなりませんが、その求める計算式が分かりません。
持つべきものは友で、昔からの友人のブログに行ってお尋ねしましたところ、打てば響くように回答がありました。
素材が鉄として、
膨張距離 = 温度×0.000017×穴径
であると教えてくれました。製品のポストが48mmΦで穴径が47.75mmなので、0.25mmの差にすれば良いのではと考え、ポストの径が48.6mmなので、48.35mmまで穴を広げることにしました。
ところが、途中にXYテーブルを組み立てるのですが、この径も広げないとXYテーブルが入らないことに気がつき、これも広げることにしました。そこで、あらら、モーター部もそうじゃない?でもこれは広げることは難しいので、ポストの径を削ることに決め実行しました。
まあ、文章で書くと簡単そうですが、実際はとっても大変で、48.6Φを48.0Φにするということは、穴を広げる以上に手間がかかりました。ベルトグラインダーで削ったのですが、穴にピッタリあわせないと精度にかかわってきます。いくら精度は言わないといっても、それはそれでねー。或る程度は頑張っておかないと後で痛い目にあいます。
というところで、熱嵌め合いもうまくいき、ステンレス管も挿入部だけ削りどうやら無事に組立なおすことができました。我ながら、よく頑張ったなあと感心いたしました。イメージするのは簡単ですが、最終型まで持っていくのは結構難しいものです。イメージで簡単に終わるはずの工程が実は、なかなかの難所だったりするからです。今回の工作で経験値はグッと上がったのではないかと思います。
天羽英雄 建築設計事務所
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