今日の日曜美術館は、マーク・ロスコとゲストは高村薫 さんであった。カンサンジュさんのホストでいつもながらのダンディと低音の魅力。日本人には無い(といっても日本育ち)知性と教養を感じさせる。悩む力も売れているようで慶賀のいたりですね。イージライダー世代ということでワイルドバイクで日本を旅行したいとか、なかなか親近感をもたせてくれます。

 閑話休題、高村薫 さんは私の友人の後輩らしい。友人が学生時代のことを思い出して「大人しい子だったので、本が出た時はビックリした。」と回想していた。で、この高村薫 さんは、なかなかの男前である。女性にしておくのが勿体ないような、いい男ぶりである。ロスコの絵を前にして、「私は、このような小説を書きたい。」と思わず呟いていた。

 後から、このことについて解説していたが、「この絵には”命”の手触りを感じる。こういう小説が書けるだろうか、書いてみたい。この絵には言葉では表せない、手触りとしかいいようのないものを感じる。それは善でもなく、悪でもなく、闇ではなく、光でもない。命が存在したそのものを手触りとして感じた。この絵を前にして幸福を感じない人はいないのではないか?全てから解放されて、この分析以前の状態、言葉で表現する以前の状態にいきなり放りだされる、不安感と安心感の交錯する感情、そして自分自身の存在を認識することに気がつく、、、、」 静かに言葉を選びながら自我の中の彼と対話し、あちらの世界を彷徨っていました。時折、微かに痙攣する唇から発する言葉が、言霊となってスタジオを支配していました。

 その時の美しい顔といったらありません。男前です(^_^)まだ高村薫 さんの本を読んでいない(誠に申し訳ありません(^^;))が機会があれば読んでみたいなと思いました。

 ロスコの絵も実際に見てみたいですね。色彩のみで表現された世界は、たぶん自分自身に還ってくるのではないかと予想しています。ロスコは絵を究めた末にあちらの世界へ旅立たれたのですが、たぶん、あの絵の世界の中に還って行ったのではないかと思うのは私だけでしょうか。



ペタしてね


 ココ ↑ きたよってクリックしてくださいね(^_^)




天羽英雄 建築設計事務所

AMOHP(本家(^^;))

http://amoarc.com/


モバイルHP

http://amoarc.com/m_amoarc/index.htm