鎌倉と言えば、やっぱこれか。
マンションの入り口、塾帰りの小学生と一緒になった。
小学生はドアの前に立って、俺がオートロック開けるの待ってる。
君のために開けるんじゃないんだけど...と自分の事ながら小さいなぁと思いつつ、まぁ開けた。
何かひと言あってもいいぞー少年!とか、またまた小さい。
閉まりかけ、20代くらいのサラリーマンが入ってくる。赤茶の髪で、パカパカ音立てて歩くのがうるさい。
挨拶もなし。
郵便ポストみてエレベーターまで行くと、さっきの少年が待っててくれた。
おっ、やるじゃん少年!
ありがとう、と言って乗り込む。
青年の方は、無言で乗り込む。
少年は降りる時、ドア出てクルっとこっち向いて、さようなら、と挨拶してくれた。
どっちも、同じマンションの住人なんだよなぁ。