
仕事柄、沢山の人のお金の相談を受けるのですが、少々、不思議に思う事がありました。それは、経済的な豊かさは必ずしも年収に比例していないと言う事です。
経済的な自由とは、言い換えれば選択の自由とも言えるかもしれません。お金は人類が現代社会において豊かな生活を送る上では欠かす事の出来ないアイテムでありますから、一般的には高年収の方が経済的な自由を得ていると思われがちです。
でも、年収が数千万あっても借金だらけで支払いに追われて経済的には不自由な人もいれば、平均的な年収より少なくても、しっかり資産形成を行い経済的な自由を得ている人もいるのです。
余談ですが、ぼく個人の経験則では特に30代~40代で年収1000万~2000万位のいわゆるマート世代の家庭は、経済的に不自由になる傾向が強いようです。
同世代の中では多くの年収を得た事で心理的なゆとりが生まれ、そのゆとりが財布の紐を緩ませてしまうのでしょう。
例えば、自宅を購入する時は自分が組める目一杯のフルローンで高級マンションを購入し、子供は私立学校、奥さんは専業主婦、無駄に食材に拘りが強く、ブランド品を数多く持ち、車は輸入車、週末はマリンスポーツに興じ、年に一回は家族で海外旅行に出かけ、常に周りからどう見られるかを気にしている人、要注意です。たぶん貯金はゼロでしょう。
このようなお金の使い方をしている家庭は、夫の年収が少しダウンしただけでも歯車が狂い、夢のライフスタイルは終焉を迎えるでしょう。
では、どうすれば経済的な自由を得る事が出来るのでしょうか。それは3つのお金の使い方、「①浪費、②消費、③投資」を理解すれば可能になります。
まずは、①浪費:支払>効果(影響)。これは何も生み出しません。自己満足、あなたの財布からお金を奪っていく使い方です。たとえば、うっかり終電乗り過ごした時のタクシー代、単なる愚痴の言い合いの飲み会費、衝動買い、過度な食費、華美な服飾費、ギャンブルなどに使うお金が代表的な浪費です。
次に、②消費:支払=効果(影響)。こちらは現状維持のための経費と言えるでしょう。たとえば、会社や学校の定期代、水道光熱費、医療費、クリーニング代、服飾代、家賃や住宅ローン、携帯料金、生命保険料、適度な食費など生活費と言える使い方が消費です。
そして、③投資:支払<効果(影響)。未来のための準備金で、使った以上の結果となる性質があります。たとえば、人脈を広げる食事会、新聞や書籍代、かけがえのない趣味への出費、人間ドック代、有益なセミナーへの参加費、低リスクな金融商品等があげられるでしょう。
経済的な自由を得る人は、習慣的に費用対効果を考えてお金を使っていますから、自然と3つのバランスが①<②<③と未来の為に使うお金が多くなっているのです。
その逆に、経済的な自由を得れない人は、感情や気分でお金を使うため、3つのバランスは①>②>③と今の為に使うお金が多いのです。
ただし、注意すべき点は自分で『投資』や『消費』だと思っていても、それが行き過ぎた場合には『浪費』になってしまうと言う点です。たとえば、仕事の移動に車が必要だからといってフェラーリを買うのは浪費でしょう。
それから、有益な人脈が増やせるからと言っても、参加費が数十万もする異業種交流会は普通は浪費といえるでしょう。
そして、ストレス解消のためとは言え、ギャンブルは浪費の最たるものでしょう。ギャンブルは必ず胴元が儲かる仕組みですからね。
ちなみにカードローンなどの借金は、過去の清算を現在から未来に向けてしていくのですから論外と理解できると思います。
せいぜい、借金は住宅ローンに留めておきましょう。ただし、年間返済額が年収の1/3を超えるようであれば要注意です。更にオートローンや教育ローン、生活用品もクレジットにしたら行き詰る可能性は大でしょう。
これからは、何気なく使っているお金の効果を考えてみる事をお勧めします。少し冷静に考えれば、浪費を減らして投資にまわすことができると気づくはずです。
投資は経済的な自由を得るための第一歩です。自分自身への投資や金融商品への投資でも、使ったお金以上の効果が得られるのなら結構です。
お金の使い方を意識する。それだけでみなさんの未来資産は大きく増えていくことでしょう。
