じこ報告書 -366ページ目

自己報告

月に数回ある早番。
いつもの時間に車に乗り込む。

寒い。冬の朝は、ただ寒いだけで、何の喜びも感じられない。

辺りはまだ暗い。
夏はあれだけ早起きだった太陽も、冬は目覚めるのが遅い。



直線に伸びる国道を走る。
その頃、やっと目覚めた奴が一人。
とんだお寝坊さんだ。

しかしながら、奴は遅れたことを詫びるかのように、オレの行く先を朝日で照らし出す。

7層の、いや、それ以上の輝き。
まるで、虹に包まれているような光景が広がった。



憎い演出をする。
これで、今日も一日頑張れそうだ。