老ガウディが、

電車によってその人生を断ち切られたあと、

しばらくの静寂、

そして老ガウディを含めたみんなが、

舞台に並びます。

印象的なピアノのイントロが流れ、

歌いだすジュリーの優しい声。

怒るでもなく弾劾するでもなく。

これは祈り歌かな?

コーラスも素敵でした。

なんかね、天に届いているよね、

と信仰心のない私でも思っちゃう。

 

 

誰かが誰かを虐げる

邪悪な力が繰り返す

 

終わりのない残酷な

 

嘆き

 

一面の瓦礫

打ちのめされても

 

それでも私は

 

明日はもっとより良いものを

明日はもっとより良き目覚めを

明日はもっとより良き世界を

 

 

断片的に耳に残った言葉たちです。

音楽劇の詞はマキノさんが担当したと、

なにかで読んだことがありますが、

ストレートな言葉遣いが、

ジュリーが作詞したみたいだよね。

聴きながら、

ガザやウクライナ、そしてアフガニスタン、

イラン、ミャンマー、

世界のいたるところで起きている戦争や紛争が、

頭をよぎりました。

祈るしかないけれど、

それでも「明日はもっとより良き」

と老ガウディたちは歌う。

もしかして、老ガウディやみんなは、

私たちが生きている現在にタイムリープして、

私たちのために歌ってくれているのかも。

そんなことを妄想してしまった、

美しい祈り歌でした。

 

 

ガウディはいま、

サグラダ・ファミリアの地下礼拝堂で、

静かに眠っています