1歳7ヶ月でようやく歩けるようにはなったけど、正直この辺はあまり記憶がない。
身体的にも精神的にも発達があまりにも遅いと感じていてずーっと悩んでいたし、でもどこに相談してもまだ様子見でと言われるし、私の両親は既に亡くなっているので頼れる親もいないし、愚痴を言い合えるママ友もいない。
孤独で追い詰められていて、主人からの帰るよLINEで自分は子どもを抱っこしたまま夜まで座り込んでいたことに気付く、という日が多くなった。
子のごはんとおむつ替えとお風呂はなんとかこなしていたけど、そのうち体がだるさと頭の重さで日中横になっていることが増え、食事が作れなくなり、ごはんを食べたりお風呂に入ったりすることも出来なくなり、睡眠もうまくとれなくなった。
毎晩布団の中で明日なんて来なければいいと思っていたし、窓の外が明るくなってくると、あぁまた地獄の1日が始まる…と絶望していた。
元々メイクやファッション大好きだったのに、外に出る時はすっぴんで髪もぼさぼさ、服も何を着ればいいかわからなくなって、前日洗濯して干しっぱなしのものをそのまま着ていた。
体を起こせず横になっていた時は、自分は最低限の家事も出来ない、子どもを公園に連れてってあげることも出来ないだめな妻、母親だ、存在意義がない、そんなやついなくなった方がまし、もう辛い、死にたい、早く楽になりたい、そんな言葉がずっと頭の中をグルグルしていて涙が止まらなかった。
早くこんな地獄のような日々を終わらせたくて、ドアノブに紐状のものを引っ掛けて、首吊り自殺を図ったこともあった。全然うまくいかなくてまた絶望した。
こんなダメ親なのに子どもは側でニコッと笑いかけてくれるからますます泣けた。こんな母親でごめんって何度も謝ってた。
主人にも毎日辛い、死にたい、と泣き叫びながら何度も言っていたけど、俺だって仕事で疲れてるのに帰ってきてご飯がない、家が暗いってどんな気持ちになると思う？ずっと子どもとべったりだからそんな風になるんだ、保育園に預けて桃香も働いた方がいい、環境を変えた方がいいと毎回言われた。
私としては保育園より幼稚園に入れたかったし、こんなに体がだるくて何するにも疲れるのに働くことなんて出来るわけないって思ったし、なんでそんな言い方をするのか、私がどれほど毎日どん底にいるのか全然気持ちをわかってくれなくて、そのことが絶望感に拍車を掛けてた。
そんな日々が続いて2歳児検診の日、めちゃくちゃ体がしんどかったけど子の為にも行かないなんてありえない！と頑張って行った。
保健師さんとの面談で「何か困っていることありますか？」と聞かれて話出そうとした時、ツーと涙が出て来てびっくりした。泣く気なんて全くなかったから。
そしてなぜか涙が止まらなくなって自分でも戸惑っていたら、保健師さんが面談を中断して別室に案内してくれた。
検診に来ていた他の親子たちが皆帰った後にその保健師さんが部屋に来て、話を聞いてくれた。
私は子の発達に悩んでいること、今の生活や体と心の状態、毎日辛いことなどを、うまく言葉にするのが難しかったけどなんとか伝えた。
保健師さんは、一度精神科か心療内科で診てもらった方がいい、という趣旨のことをもっとまろやかにオブラートに包んだ言葉だったけどそう話してくれた。
私は頭がうまく働かなくなっていて、精神科を探して予約を取ることも難しい、ということも理解してくれて、保健師さんが予約を取ってくれて、初診の日も一緒に付き添ってくれた。
初診は忘れもしないクリスマスの日。
始めて心療内科に行くので緊張していた。
保健師さんが一緒じゃなかったら行くのをやめてたかもしれない。保健師さんには本当に感謝している。
先生と30分ほど話して、「鬱状態ですね」と言われて、薬を飲むことになった。
薬を飲み始めて2週間ほど経った時、ネガティブな思考が薄らいできて、体のだるさと頭の重さがましになってきて少しずつ動けるようになってきた。
料理しても掃除してもお風呂入っても疲れない！体が動く！と感動した。
心療内科に通い始めて4〜5回目くらいの時、病名をはっきり言われてなかったので先生に尋ねたら
「初診の状態と今鬱の薬をがよく効いていることを考えると、うつ病と言っていいと思います」と言われた。
（子どもの成長記録なのにほぼ自分語りになってしまった。けどこの時期は本当に、子どもの成長より自分がとてつもなく辛かったことしか記憶にない
）