私が今の娘くらいの年齢の時。
私の父は自営業ですが、贅沢はしない主義だった為、貧乏ではありませんでしたがお金持ちでもありませんでした。
母は『子供が小さいうちは家にいろ』と外に働きに行くのを父に止められていて、私が小学校高学年になるまではずっと家におり、普段の生活も節約を心掛けていました。たまに少し値の張るものを買う時は父を説得するのに苦労していた母の姿を思い出します(大体説得できずに泣く泣く諦めていて、稀に買ってもらえた時はものすごく喜んでいました)。
そんな母の数少ない趣味が、(あの懐かしの)ベルマークを集めたら交換してもらえるカップ&ソーサーを集めることでした。
食器棚のガラスの扉の向こうに少しずつ増えて行く、きれいで可愛いカップ&ソーサー。
その中でも特に色や形が私のお気に入りで、お願いし続けてやっと使わせてもらえたカップ&ソーサーがありました。
私はそのカップで濃い目のミルクティーを飲むのがお気に入りでしたが、母はそんな私を見て「それ、ティーカップじゃなくてコーヒーカップなのよ」とよくぼやいていました。
私が母の生きた年齢を追い越した2年位前から、なんとなくですが。
あのコーヒーカップで我が娘とお茶したいな・・・と思い、たま~にふらっとネットで探すのですが、面白い位に見つからない。
一番お気に入りではなく二番・三番目にお気に入りだったカップ&ソーサーは次々出てくるのに・・・(ロイヤルアルバートやパラゴンというブランド名のカップだと初めて知りました
)。
「あぁ、これ、あの時母が持ち帰ってきたやつだな」「このカップでもたまにミルクティーを飲んだなぁ」等と2番手以降のカップ達を見つけては懐かしい気持ちになりながら探し続けているんですが、似た形と色合いはあってもあのカップではない。
正直、実家にまだあのカップがあれば問題ないんですが、20年位前?に義母(父の再婚相手)が実家の家の中を片付けた際に実母の持ち物はあらかた片付けられ、売られ、私のアルバム写真等もなくなっていた為、もうないんだと思います。
「(実母の集めていた)カップ類は?」とその時に聞いたら、「片付けたよ」と口ごもりながら返されたので、多分売ったんだろうな・・・。
後から集めたカップ類は高いんだろうけど、あのコーヒーカップはそこまで高いものではなさそうで。
でも、最初に手に入れた物だと言っていたから、母にとっても思い出深い物だったんだろう。
あー、2客でいいから見つからないかなぁ・・・(5客セットのコーヒーカップ&ソーサーでした)。
柄は勿論、色も形も大きさもしっかり覚えてるから、似たものを見つけても尚更違うと分かってしまう。
