裸のランチ 1991年 イギリス・カナダ
ウィリアム・S・バロウズの同名小説をデヴィッド・クローネンバーグ監督が映画化。
ドラッグ体験や性的・暴力的イメージをコラージュ的に描いた前衛的な作品です。
原作は1959年刊行のバロウズの小説です。
物語性よりも断片的な場面の連なりが特徴で、麻薬中毒、管理社会、暴力などをテーマにした問題作です。
裸のランチ 予告編
私はこの映画を確か1997年にBSのテレビ放送で観ました。そのときは途中から観たので、最初からちゃんと観たかったなーと思いました。その後いろいろビデオとかも探したのですが見つからず、数十年の月日が過ぎました。
そんなある日、原作本をたまたま見つけて買いました。
最初に買ったのが左の本で、数年後に右の完全版を買いました。
ウィリアム・S・バロウズは1950年代に起きたビートジェネレーションの代表的な作家の一人です。
ビートジェネレーションとは…
1950年代アメリカで既成社会や物質主義に反発し、自由な生き方と表現を追求した文学者・若者たちの世代とその文化運動を指します。代表的作家はジャック・ケルアック、アレン・ギンズバーグ、ウィリアム・S・バロウズなどで、後のヒッピー文化やロックにも大きな影響を与えました。
ジャック・ケルアックについては前に少し書きましたね。
さて、原作本を買って数年後、また偶然に裸のランチのBlu-rayを見つけました。長年の夢が叶いました。
内容はストーリーが面白いとかいった感じの映画ではまったくて、断片的なコラージュで構成されている前衛的な作品です。特撮なのか多少グロテスクな虫の映像があったりと、好き嫌いはわかれる映画だと思います。
私の場合は、途中から少し退屈にはなったものの次第に話の全体像がつかめてきて、最後まで観てよかったと思いました。
この映画を最初に観た97年にはトレインスポッティングも観たのですが、薬物依存は深刻な問題で日本でも社会問題になっていますね。
薬物ではなくても多くの現代人が何かしらの依存症に陥っているとも言われています。
バロウズはそんな欲望や性、暴力、管理社会への嫌悪を表現したかったのかも知れません。
裸のランチというタイトルが示しているものは、ありのままのむき出しの現実や欲望なのかも知れませんね。
というわけで、きょうの気分の曲は、オーネット・コールマンでロンリー・ウーマンです。
オーネット・コールマン ロンリー・ウーマン
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