パレードの終わりに

テーマ:

EAT


別れるなんて考えてなかった
ずっと二人でいるもんだと思っていた
わたしはひとりになった
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EAT


一番早い便に乗って旅立つ
両親とやたら高いモーニングを食べた
焦り気味に搭乗口に走るわたし

じゃあね!
たいした挨拶も言葉もなく。

飛行機の小窓からなんとなく
展望台のほうに目をやった

両親が二人で並んでこちらを見ていた

やたら目立つオレンジのフリースの父と
小人のようにそばにいる白いダウンの母

視力の良くないわたしが
かろうじて見える程度の大きさの二人
こちらが見えてるはずもなく
だけど必死に手を振った 
鼻水と涙でぐちゃぐちゃになった

親孝行をいつできるのか
泣かずに別れることがいつになったらできるのか
情けなくて悲しくて

そして何よりももう戻れないことが
心の底から切なかったんだ。



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