7月17日(21週と6日目)

入院当日は
病院まで母に送ってもらった。

母は私が心配だったらしく
長女と病室まで入る
予定だったらしいが
車の中で長女が寝てしまった為
駐車場で母と長女にさよならした。

長女と挨拶もなく離れたのが
ちょっぴり寂しかった  

受付で
入院手続きし産科に行くと

すぐに部屋に通された
ナースステーションの前
シャワー、トイレ、洗面完備の個室
病院からの配慮だった

そして入院予定表の説明を受けた

紙には「流産」
そう書かれていた事に疑問に思い聞いてみた所・・・医療の関係で流産となると・・よくわからないが中期中絶の響きに比べたら救われた気がした。

看護婦
「先生が別の患者さんを診ているのでラミナリアの処置待って下さいね。あと何か質問はありますか?」


「もう一度、小児科の先生と産科の先生とお話しさせて下さい」

そうお願いした
中期中絶をしに来ているが
もう一度
娘の症状を改めてちゃんと聞きたかった。
もしかしたら何かしら状況が変わり
中絶をしなくてすむかもと・・
往生際が悪いが
命だから・・

看護婦
「わかりました。処置は先生方と話をした後でにしますか?」

「ご迷惑になるので時間が来ましたら処置はして下さって大丈夫です」

子宮を拡げる処置は二回
一回処置をされたとしても
赤ちゃんは生まれない
話次第で気が変わってもどうにかなると・・

そして看護婦さんに聞いた


「赤ちゃんは生きて生まれてきますか?生まれた時はどうなるのでしょうか?」

看護婦
「生きて生まれるかどうかは赤ちゃんによりますが生まれたらすぐに別室にて看護婦が看取ります。その後お母さんが希望すれば赤ちゃんと対面できます」

「赤ちゃんが亡くなっていても生きて生まれても可能であれば胸の上に抱いて看取りたいです」

看護婦さんは
「えっ‼︎」という驚いた顔をしたが

「本当は赤ちゃんの苦しむ姿は見たくないけど私が赤ちゃんの為に出来る事って考えたら抱っこで看取ってあげる事しかなくて・・・一瞬でも赤ちゃんにぬくもりを感じてもらえたらなって・・それに私だったらって考えたら最後の時は母親に看取ってもらいたいなって」

そう看護婦さんに告げると
少し考えてから

看護婦
「しましょう!赤ちゃん生まれてすぐに胸の上で抱っこしましょう‼︎先生にも他の看護婦にも必ずひかげさんが抱っこ出来るように万全を尽くします」

そう言ってくれた・・・

そして
看護婦さんが目を潤ませながら

「ごめんなさい・・泣いて・・ひかげさんの旦那さんが遠い出張先から赤ちゃんの為に帰ってくると聞いていたし・・・」

「あっそうだ!ひかげさん!赤ちゃんの洋服作りますか?裁縫道具とか布もありますよ」

「作ろうと思って裁縫道具も布ももってきました」

看護婦さんは また驚いた顔をして

「持ってきたんですか⁈ なら時間もあるし作りましょう!赤ちゃんの型紙持ってきますね」

赤ちゃんの型紙は3種類サイズがあり

「6ヶ月の赤ちゃんは掌サイズ位だから この型紙で大丈夫だと思う」

そうアドバイスをもらい
真ん中サイズの型紙で赤ちゃんの服を作る事にした。

当たり前だが
小さな小さな型紙だった・・・


続きます。