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s97s97のブログ

2017年 突如として主腐になりました。
まだまだ未熟ですが、仲良くしてやってください♪

見た作品の紹介や、たまに日本語字幕・二次小説もやってます。
良ければ見てください☆

~ショートストーリー 第8弾 ~
IF(もしものその後の夏邱文武)⑱



おはようございます。s97ですドーナツ

新型コロナ対策で、家にいる時間が増えた方。
家での生活をこんな風に過ごしてみてはいかがでしょうか?

①推しをラミネートする

②推しのメダルを作る

③押しでフチ子さん遊びをする


ぜひお試しくださいねにゃ音譜


それでは⑱話です。どうぞ!




このストーリーは、放送された越界をみて、s97が想像(妄想)した物語です。
読んでくださる方イメージにそぐわない場合もございますちゅ汗

“こんな妄想をしてる人がいるのね!ふ~ん“
こんな感じで気楽に読んでいただければ嬉しいですラブ



雪の結晶   雪の結晶   雪の結晶   雪の結晶   雪の結晶   雪の結晶   雪の結晶   雪の結晶   雪の結晶   雪の結晶






≪水曜日≫



「ふぅ~。ゴミ捨て完了。」


俺は焼却炉へゴミを入れると、空になった大きなゴミ箱を手に教室へと向かった。



あれから2日が過ぎた。

学校では、まだまだ夏宇豪の話はしているものの、
月曜の朝の一件で、クラスの方はずいぶんと落ち着いている。



呉梨花があんな風に言ってくれるなんて。
彼女って、実は結構いいやつなのかも。

そう思いながら歩いていると、

「王振文。」と声を掛けられた。


振り返ると、呉梨花が腕を組んでこちらを見ている。



「ちょっと話があるんだけど。」


えっ?何?
なんか・・・・・怒ってる?



「ねえ、あなたと王振武って、どういう関係なの?」




「それは・・・兄弟に・・・決まってるだろ。」


どういうつもりで聞いているんだろう。
落ち着こうとするも顔が引きつるのが解る。




梨花は、俺をキッとにらんできた。


「わかってるのよ。あなたと振武、付き合ってるんでしょ。」


そして大きくため息をつくと、

「私の方が頭もいいしスタイルもいいし、こんなにも可愛いって言うのに。
なんでこんなちんちくりんがいいのかしら。」

そう言いながら俺の頭からつま先までを何度も見つめてくる。



ちっ、ちんちくりんって・・・・・・

「俺、背は高い方だと思うけど。」

ぼそっと言い返すと、


「うるさいわね!!言葉のあやよ💢」
といってまた睨まれた。




梨花は、本当に振武の事が好きなんだろう。

好きな相手と気持ちがつながらない辛さは
俺にもよくわかる。

でも・・・・・・・



「呉梨花。 俺、振武の事が好きなんだ。
誰にも渡せない。

だから・・・ごめん・・・」

ぺこりと頭を下げる。



しばらくの間俺を見ていた梨花は
今度は小さくため息をついた。



「仕方ないわね。
振武の事はあきらめてあげるわ。

だから約束しなさい。

あんたが振武を幸せにするって。

もし破ったらその時は振武は私のものだからね。
覚えておきなさいよ。」


そういって行ってしまった。



ーーーーーーーーーー




俺と振文は部活を終えて家に向かって歩いていた。

「一時はどうなるかと思ったよ。
マジで怖かったもん。
でも、だいぶ落ち着いたしよかったよ。」



月曜の朝以降、あからさまに避けるやつもいるが、
でも、クラスの大部分が今まで通りに接している。

少しぎこちなさは残るが、夏宇豪の持ち前の明るさもあってか
以前に近い状態に戻りつつあるようだ。


そう。
みんなにとっては、
しょせん他人事なのだ。


でも、それでいい。



夏宇豪も言っていたが、万人が理解を示すなんて事、無いのだから。



「今日さ、ゴミ捨て場で呉梨花に話しかけられたんだ。

で、
『あなたが振武を幸せにするって約束しろ。』っていわれたんだ。

彼女、お前の事 ものすごく好きだったんだろうな。


だからさ、俺、もっと強くなるよ。

周りの目とかに負けない様に、自分をしっかり持って、
お前と一緒に、胸を張って生きていけるようにさ。」



そう言って照れくさそうに笑う振文。



はぁ~~~。
なんて健気で可愛い生き物なんだ。



そんなに頑張らなくっていい。
お前は俺のそばにいればそれでいいんだから。

お前の全てを俺が守ってやる。




つづく≫





※見たドラマの台詞・シーンを参考にさせて頂いております。画像はお借りしています。