貴方の笑顔が好きでした。
でも、私の記憶には、
怒り、怒鳴り狂う貴方の顔ばかりが浮かびます。
病室の筆談メモを見ました。
「お願いです、家に帰らせて下さい」
「さびしいんです」
「お願い、お願いです」
貴方の愛する人も、
「週明けに先生へ頼んでみようね」と言った半日後…。
愛する貴方へ。
色々あったね、本当に色々。
憎んだ事もあった。
私、本当にあの時は貴方に殺されるんじゃないか、とも思った。
貴方は私を罵倒し続けた「声」を失い、
同時に沢山の様々も失った。
早いね、あれから25年、
対話出来ないもどかしさと苦痛の中
貴方は「生きる」を耐えました。
2月上旬のレントゲン、
もう肺も何もかも真っ白でした。
苦しかったよね。
苦しいし、身体中が痛かったよね。
苦痛に歪める顔を、笑顔に変えてあげる事が出来なかったね、ごめんね…
最初で、最後、
私は貴方に抱きつきました。
輪廻転生が在るとして、
また若かりし苦痛や痛みがそこに待ってるとしても
私を、貴方の娘に選んで下さい。
親愛なる母へ。
大好きだよ。