プレッシャー世代奮闘記

プレッシャー世代奮闘記

プレッシャー世代に生まれた、1985年生まれ31歳の子宝待ち、パート主婦。目立つことのないプレッシャー世代の平凡な女が幸せを探しながら、サービス業15年間で出会った人間模様と培ったコミュニケーション法などをざっくばらんに独自の目線で綴ります。

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人には話し方にも聴き方にも
クセがある。


私が出会った聴き方のクセ
第4は勝手に名付けて


「疑似体験敗北型」


彼らはとても真面目で、

話し手の話をじっと目を見て
聴いてくれる。


嬉しい。


非常に嬉しくなる。


しかし話の中盤から


何故だろう目が合わなくなってくる。


こっちを見てる姿勢は変わらないのに

絶妙にピントが合わなくなる。


心ここに在らず。

まさにそんな感じになる。


大人数の前で話をする時、

私はその理由を見誤っていた。


最初は一生懸命聴いたけど、

途中でつまらなくなるんだろう。

真面目な彼らにとって、

分かりきったつまらない話し方を

してしまってるんだ私。

じゃもっと面白くしよう、

ユーモアをまぜてみよう。


そんな事を思って喋っていた。



しかし、
店舗で少人数のスタッフを相手に
話をした時に、


その本当の理由を
やっと知ることができた。


真面目に話を聴いてくれていた
スタッフがいつものように

心ここに在らずモードに
入った事を察知した私は、


ユーモア混ぜ込みモード
早速切り替えて話を続けた。


しかし、
彼女は笑うどころか
みるみる顔を下げ、

石のようになった。


何、何で!

私は彼女に聞いた。


彼女は言った。



話を聴いているうちに、

もしその施策を
私がやったとしたら

自分には到底無理だって

今考えてたら
わかったんです。

私はまだ新人だし、

スキルもないし、

出来るか不安だし、

皆の足を引っ張るから、

すみません、

気が滅入ってきて
しまいました。


私は彼女の顔をずっと見ていたけれど、

そんな不安を抱えた顔には
見えなかった。


そうか。
大人だもんな。
そりゃ
出来ないよ〜〜みたいな顔、
ここでするわけないか。


そうか、
心ここに在らず、は
心疑似体験中だったのか。


真面目な彼らは話を聴きながら、

既に疑似体験を始めるんだ。

そして、

疑似体験の中で

負けるんだ。


でも待ってくれ。


それは君の
さじ加減では
ないのかい?


やってみなきゃ
結果なんかわかんないよ!

やってみようよ!

即座にそう言いたい気持ちを
もう一度心臓まで押し込んだ。



やる前からシュミレーションするのは
悪いことか?

いや、悪くない、
むしろ必要でしょう。


自己肯定力だ。

それが足りない。

何で足りてない?

私の承認力が
足りてないからだ。


そんな時に

きっとできるよ大丈夫!
なんてハッピーユーモア話
必死にしてる私って何?


ん〜馬鹿だね。


君なら大丈夫!って
笑顔で肩を叩く前に、


何故君にこの話をするのか、
君ならできると思う理由は何か、


伝えなきゃ。


成功の秘訣は

事前準備と、

明確な目的の握り合いと、

信頼だ。


順番を間違えると
答えは見えてこない。



心ここに在らずモードに
突入するスタッフとは、


できるだけ事前に
話をするように変えた。



疑似体験で敗北するような
部下の原因は上司にある。



伝えてるふりした承認、
雰囲気で醸し出す承認は、


無意味だ。



上司の仕事の本質を知り、


非力さと傲慢さに

気づかせてもらった気づきだった。



事実、

承認することを見直してから
顔を上げて私を見て、
笑顔をくれる部下が増えた。




嬉しい。


嬉しいってのは
こういう事をいうんだ。