妹のゆかは、もともと明るく前向きな性格でした。
子供の頃から何にでも一生懸命で、勉強もよく頑張っていました。
仕事熱心で、残業時間が長く、過労で倒れるのではないかと心配するほどでした。
それでも、ゆかは明るく笑顔で、楽しい話をたくさんしてくれました。
一緒に暮らしていなかったので、時々会ってお茶を飲んだりご飯を食べたりするのが、私はとても楽しみでした。
私や友達の悩み事などを親身になって聞いてくれましたし、冗談を言って笑わせてくれたりしました。
自分が辛い時でも他人にために時間を作って動いてしまうような子でした。
病気が発覚した時は、さすがにショックを受けたようですが、すぐに前を向き、仕事をしながら闘病することを選択しました。
亡くなる前の最後の入院の直前まで、熱心に働いていました。
入院してからも笑顔を絶やさないで、私たちが会いに行くと本当に嬉しそうに冗談を言っていました。
本当はとても辛かった筈ですが、私たちを心配させまいと、元気そうに振る舞っていたので、私たちもつい、わりと元気なのかな？、と思ってしまいました。
病院の看護師さんや主治医の先生や、その他のスタッフ、同室の患者さんや、そのご家族にまで気を使っていました。
なるべく迷惑をかけないようにしたかったようです。