おおやま夢工房
九州大分県日田市大山町西大山4587番地
TEL：0973-52-3000
7/22～8/31
海外インターンシップの感想
馮天志
私は今回、おおやま夢工房での四十一日間のインターンシップでいろいろなことを学んで体験しました。今回初めて海外に行ったので、新しい体験になりました。私はアルバイトをしたことがありませんので、今回の海外インターンシップは初めてのアルバイト体験であり、ちょっと辛かったけど、とてもいい思い出になりました。そして毎週仕事場所の移動があって、色々な経験をし、色々な人と知り合ってたくさんの収穫がありました。
第一週目は、「温泉梅の香」で研修しました。温泉は営業時間が一番長くて、お客様も一番多い場所です。基本的な仕事は一時間に一回の温泉巡回と一時間半に一回の温度、塩素測定です。温泉巡回では、温泉の清潔維持と備品補充を行います。例えば排水口の髪の毛の除去、トイレの清掃、ごみ集め、洗い場の桶や椅子の整理、ウォータークーラーのチェック、コップとサウナマットの補充などです。一時間半に一回の温度と塩素測定では、専門の道具を使って温泉の水を二つの試験管に入れ、そこに薬品のようなものを一つの試験管に加えて、変化した両方の色を見分ける作業をしました。
第二週目と五週目は、和式レストランである「レストランひびき」で研修しました。掃除、食器の片付け、洗い物などはもちろんのこと、次第に味噌汁やサラダなどを作ること、お惣菜や明太子などを茶碗に入れることも手伝うようになりました。レストランの料理長はよく「レストランはきついよ」と言いました。いつでも洗い物があり、たまに宴会があると残業もしなければならなくて本当にきつかったですが、スタッフさんたちがとても親切だったレストランは、私の一番好きな場所です。
第三週目は「リキュール工場」で研修しました。リキュール工場では、色々なお酒を作っています。もちろん大山町で有名な梅で作られた梅酒も色々ありました。仕事の内容は作られたお酒を箱に入れること、濾過の作業や空寸を測ること、そして倉庫の商品数の確認などです。「かぼす梅酒」587本、「塩キャラメル」1011本、「ゆめひびき」1379本を作って箱に入れました。人は機械よりも仕事が遅いですが、だからこそ落ち着いて作業することが大事なことだと感じました。ここでの研修は日本だけに限らず、ほかの場所でも珍しい体験だったと思います。
第四週目は道の駅「水辺の郷レストラン」で研修しました。十一時の営業開始時間の前に、店内の掃除、ティッシュと爪楊枝の補充、料理を並べることなどをしました。営業時間になったらお客様を案内し、どの料理がもうすぐ無くなりそうかをコックさんに伝えて、作った料理を補充したり、お客様が食べ終わった食器を下げることなどをしました。閉店後は片付けをして、ゴミの収集やテーブルを拭くことをしました。ここのレストランはバイキング形式ですので、同じレストランでも「ひびき」の時とはやり方が全然違うと思いました。たった一つ同じだったことは、スタッフさんたちがとても親切だったということです。
第六週目は「お宿あさもや」で研修しました。このお宿で仕事をするためには、男性はスーツを着なければなりません。スーツを着て色々な仕事をするのはちょっと不便でしたが、身だしなみの大切さを学ぶことができました。まず朝は掃除のママたちと一緒に、チェックアウトした部屋を掃除していきます。ここの部屋数は、ただ十一（洋式二、和式八、離れ一）室だけですけど、清潔さのために丁寧に掃除すると何時間もかかります。毎晩ほとんど残業がありました。次に布団敷きです。お客様が食事をしている間に、部屋に入って布団を敷きます。また、フロントに立つ時や見送りをする時に、お客様と話す機会も他のところより多くありました。このお宿では、台湾で学べない日本式のやり方をいっぱい体験しました。
その他にも、福岡のお店に外部販売の体験に行って初めて通行人に声をかけ、とうもろこしを売った体験や、日本の夏祭りで花火を見たこと、こどもフェスタというイベントで鮎を捕ったり、初めてカヌーに乗ったこと、日本人の家に一晩泊まったホームステイや福岡ヤフードームでプロ野球を応援する人々の熱い雰囲気を感じたこと、福岡商工会と台湾領事館を訪問したことなども、すべて貴重な体験となりました。
また各週にあった休日にも、色々な観光地を巡りました。第一週目は「湯布院と別府」に行きました。別府の「地獄めぐり」の八種類の景観は、本当にすごかったです。第二週目は「阿蘇と熊本城」に行きました。日本三大名城の一つに数えられている熊本城に登って、その歴史と立派な景観を満喫しました。第三週目は「福岡の天神」に行きました。やはり九州といえば、福岡だと思います。その福岡でも、一番賑やかな天神に行きました。大通りのそばにはデパートが多く、地下街もあって、完全に女性向けのお店が多かったので、男性の私にはちょっとつまらなかったですが、色々なお店を見ました。第四週目は再び「福岡の天神と博多」に行きました。実は日本に来る前からずっと考えていたのは、一人で挑戦してみたいということでした。この日ついに、自分一人で日田市から高速バスに乗って福岡の天神まで行き、そして歩いて博多駅まで行ってみました。その途中にあった「キャナルシティ」にも立ち寄って、楽しく買い物しました。そして駅前から、初めて日本の地下鉄に乗って天神に戻りました。この一人での体験は、インターンシップの中でも一番楽しかった思い出です。最期の第五週目は、「太宰府の天満宮」に行きました。ずっと楽しみにしていた神社に行ったのです。そこの神様は知識と学問の神様ですので、知識向上のお守りを買い、また絵馬も書いて、おみくじでは大吉にも当たってとても嬉しかったです。また、手の洗い方から始まる神社参拝の正しいやり方も体験しました。
この四十一日間、本当にいっぱい学んで多くの体験をしました。「おおやま夢工房」に来られて本当によかったと思います。スタッフのみなさんが最後まで優しくて、今思い出しても涙が溢れそうです。夢みたいな旅でした。この四十一日間、嬉しい時もあれば辛い時もあったけど、だからこそいい思い出になりました。そして、このインターンシップによって、物事の見方も変わりました。仕事をしてみて、裏方で働く人の辛さが分かったのです。もし将来チャンスがあれば、もう一度日本に行ってみて、留学もしてみたいです。将来何になるのかは、自分で決めなければなりませんので、これからも頑張って考えていきます。最後になりましたが、「おおやま夢工房」、「呉鳳科技大学応用日本語学科」、「行政院青年輔導委員會」の皆様が私に夢のような旅の機会を下さって、心からの感謝の気持ちを込めて、本当にありがとうございましたと申し上げたいです。
