妻に抱っこされ、寝室に向かう娘。


部屋を出る前に、夕食を食べ終えた私に一言。



「おくすり、のんでね」



は、はい、分かりました(笑)


退院から2カ月、体調が良くなる毎に薄くなる「薬を飲む」という習慣。


それを察してか、1歳の娘が指摘してくれる。


そら、飲みますわ(笑)



「パパが飲む薬は?」


と問うと…


「ミヤメンチュウ」


と元気に答える娘。



本当はね「ミヤBM」という薬。


何度も「ビーエム」と教えているのだけれど、どうしても「メンチュウ」になってしまう。


もしかしたら、確信犯かも…。


他の薬の名前も覚えた。


1歳が覚えなくても良い名詞を…。



さてさて、明日は祖父の四十九日。


母は一足先に実家に帰っている。


家にいない祖母を不思議に思ってか、娘が問う。



「ばぁちゃんは?」


実家に帰っている、明日我々も行くからね、と伝えると


「なむなむ、するね」


南無南無である。


理解できるんだね、大人の言う事が。何となく。



皆で、散々お世話になった祖父を供養しに行こう。

先日の休日。



夕食を作り始める妻。


「あっ!!豆腐がないっ!!でも…いっか」


何事かと思い、台所に行ってみると、どうやら豚汁を作っていた様子。



豆腐…欲しいな…。


ってな訳で、娘を連れてコンビニまで散歩。



無事に豆腐を買った帰り道。


横断歩道を渡っていると、前を歩いていた高いヒールを履いていた女性が転んでしまった。



この瞬間、私は思いましたね。


「これはマズイ…と」



そして、私の予想通りの事が起きましたね、やはり。


「転んだっ」


1歳9か月の空気を読めない娘は、立ち上がり足早に我々の前を歩く女性を指さし言いました。


反応に困っている私を見て、再び娘は言うのです。


「パパ、転んじゃったね」



無邪気に笑う娘の気をどうにか別の方に持っていかなくては…。


「ほら、鳥さんが飛んでる」

「ほら、この花キレイだねぇ」


「鳥さん、行っちゃったね」

「お花、きれいね」


よしよし。

これで一安心…と思ったのも束の間。


「転んじゃったね、あははっ」


止めろって!!


「転んじゃった」


相変わらず、前を歩く女性を見て無邪気に笑う娘。



「いやぁ~、夕ご飯なんだろうねぇ」


娘の声をかき消すように大声で娘に問う私。



勿論、夕食は娘が持っている袋の中にある豆腐が入って完成する豚汁である。

忙しい…。


増税後、当然の様に訪れる閑散期。

いつまで続くか分からない小売業に厳しい日々。


そんな日々に反比例するかの如く、忙しさは増していく。

勤務時間をどれだけ伸ばしても、全然時間が足りない。




まぁ、愚痴ですね(笑)




足りない時間。

あっという間に過ぎていく時間。


その中で、友人に子供が生まれたり。

その中で、友人が会いに来てくれたり。

その中で、お世話になった人が電話をくれたり…。


娘はまだ2歳に満たない。

あれから、まだ2年も経っていないんだ。

仕事の時間の流れの中では、2年前なんてごく最近なのに。



職場の私。

娘といる私。


同じ時間を生きているのに、流れるスピードは全く違う。



アインシュタイン先生は「好きな人といる時間は短く感じ、ストーブの上に手を置いた時は時間を長く感じるだろう」と相対性理論を解説したらしいけれど…。


仕事をしている時は短く感じ、娘といる時間は長く感じるというのも、相対性なのでしょうか?


まぁ、とても幸せな体感時間なのだろうけど(笑)



久々に聴く「K.」というアーティストの曲。

大分昔のマニアックなアーティスなのですがね。


After the Silence

Water flame

Little Wish

Precious World



名曲揃い。


多分、皆様にもいらっしゃるでしょう。


「このアーティスト絶対お薦め」と思いつつ、身の回りに全く広まらない、世間的にも埋もれてしまったアーティスト。

私にとって、それが「K.」というアーティストでした。



離婚率が高い現代。


私は、妻と知り合って10年程になりますが、その付き合いの中で学んだことがあります。

それは「共有しないこと」「共有を諦めること」です。


チョット冷たく聞こえるでしょうか?

でも、これは非常に大切だと思うようになりました。


勿論、共有出来る事は共有しますよ。

好きなものを共有できた方が楽しいですからね。


でも、無理に共有しようとすると、お互い疲れませんか?


「この映画絶対面白いから一緒に観よう」

「このアーティスト絶対気に入るから聴いてみてよ」


価値観が100%合うってことはないでしょうからね。

結果、押し付けになるって事です。



大好きなアーティスト「K.」

久々に聴いて、不思議な感情を抱いております。


1番聴いていた大学の頃。

かといって、特定の誰かを思い出すでもなく…。



ようやく今を生きれる様になったのかな。



時、音、人。

時と人と並ぶことが出来る音。



素敵ですよね。