奇妙な奴を見つけた。
銃声が聞こえる中、麦わら帽子に派手なワイシャツといういでたちで、両腕を広げ1人そこに立っている。ただ立っているだけではない、守っているのだ、彼は雇われた番人だ。
毎日毎日決められた位置で決まったポーズで彼はそこに立っている。焼け付くような猛暑でも、降矢のような豪雨でも、雷の日も暴風でも雪の日でも変わらず彼は必ずそこに立っている。
よくやるよ、今日も精がでるねと声をかけても、返事はなくこちらを向きもしない。当たり前のような毎日、当たり前のようにそこに立っている彼、そんな孤高の番人に僕は敬意をはらっていた。
ある日僕は目を疑った。当たり前のように立っていた彼はどういう訳か地に伏していた。一体どうした、なにがあった、尋ねてみても相変わらず彼は無言。あんたなにやってんだ、誰にやられたか知らないがいつまで地面なめてるつもりなんだ、どんに辛くたってあんたはここを守り続けたじゃないか!過酷な任務に耐え続けた戦士に僕はエールという名の檄を飛ばした。すると、立たせてくれ、彼の声が聞こえた気がした。
彼は1人で立つことができなかった。僕はその体をしっかりと支えて彼を戦場に立たせた、トレードマークの麦わら帽子と派手なワイシャツはもうボロボロだったが、その姿は歴戦の勇者さながらだった。そんな姿を僕はしばらく見続けた、また倒れてしまったら手を貸してやろうと、しかしもうそんな心配は皆無だった、彼の足はしっかりと地面を捉えている。
孤高の番人を背に、たまに振り返りながら帰宅の道を僕はゆく、雇い主に教えてもらった勇者の名を胸に刻んで。
カカシ
耳の奥を突くような銃声もとい雀除けの空砲が、乾いた空に響いていた。
おそまつ。
銃声が聞こえる中、麦わら帽子に派手なワイシャツといういでたちで、両腕を広げ1人そこに立っている。ただ立っているだけではない、守っているのだ、彼は雇われた番人だ。
毎日毎日決められた位置で決まったポーズで彼はそこに立っている。焼け付くような猛暑でも、降矢のような豪雨でも、雷の日も暴風でも雪の日でも変わらず彼は必ずそこに立っている。
よくやるよ、今日も精がでるねと声をかけても、返事はなくこちらを向きもしない。当たり前のような毎日、当たり前のようにそこに立っている彼、そんな孤高の番人に僕は敬意をはらっていた。
ある日僕は目を疑った。当たり前のように立っていた彼はどういう訳か地に伏していた。一体どうした、なにがあった、尋ねてみても相変わらず彼は無言。あんたなにやってんだ、誰にやられたか知らないがいつまで地面なめてるつもりなんだ、どんに辛くたってあんたはここを守り続けたじゃないか!過酷な任務に耐え続けた戦士に僕はエールという名の檄を飛ばした。すると、立たせてくれ、彼の声が聞こえた気がした。
彼は1人で立つことができなかった。僕はその体をしっかりと支えて彼を戦場に立たせた、トレードマークの麦わら帽子と派手なワイシャツはもうボロボロだったが、その姿は歴戦の勇者さながらだった。そんな姿を僕はしばらく見続けた、また倒れてしまったら手を貸してやろうと、しかしもうそんな心配は皆無だった、彼の足はしっかりと地面を捉えている。
孤高の番人を背に、たまに振り返りながら帰宅の道を僕はゆく、雇い主に教えてもらった勇者の名を胸に刻んで。
カカシ
耳の奥を突くような銃声もとい雀除けの空砲が、乾いた空に響いていた。
おそまつ。