夏が終わったその日、ドキドキドキドキ・・・

 

鼓動の音がうるさい。

 

「嫌いになったんですかっ?なんでっ・・・!!」

 

去り行く背中に叫んでいた---

 

--------------------------------------------------------------------------------

 

 

社会人1年目の春爛漫の時期

 

田舎から上京してきた私は、期待と不安に胸がいっぱいだった。

 

覚えることがたくさんあって忙しい毎日、でも、仕事は好きだったので、充実した毎日を送っていた。

 

唯一、仕事の中で嫌いなことがあった。

それは、「飲み会」

 

若手は必ず参加をしなければならないという謎の風習があった。

 

お酒はそんなに飲めないし、上司の自慢話か説教を聞かされるだけで、時間とお金の無駄だと思っていても、口には出さなかった。

 

しかし、そんな嫌いな飲み会もある先輩のおかげで、嫌いではなくなったのだ。

 

 

上司「全然、飲んでないんじゃないのぉ?まだ1杯目でしょ?」

 

湯ノミ「私、お酒弱いので…。」

 

上司「新しいの頼み!ほら、メニュー!」

 

湯ノミ「えっと…💦」『好きなの選んで、俺が飲んであげるから。』 「!?」

 

隣からささやいてくれたのは、同じ地方から出てきていた3年先輩の人だった。

 

単純に、私は(なんだ、この神様は!!)ととてもありがたく思った。

 

これをきっかけに、二人が同じ地方出身だということ、方言が似ていることなどから意気投合した。

成り行きで、一緒に漫才を見に行く約束や飲みに行く約束なんかもしちゃうくらい、気さくで話しやすい人だった。

 

 

「縁もたけなわですが~」を合図に、

飲み会も終わり、電車に揺られていると「ポキポキ♪」

 

 

先輩から連絡が来た。

 

電車でニヤニヤしながら返信してる…ちょっと気持ち悪いやつになってたな。

 

心細い日々に光が差した気がした。