そういう意味で、
障害者であっても関係なく極刑を下せ。
てのは理解できます。
でも、今現在、ネット上で騒いでる人たちのほとんどが、少なからず、
「やっぱり障害者は危ない」
と、思ってますよね?
そこにNOを唱えたい。
自身も障害者であり、
また、障害児を育てる母として…
「障害」の特性の一部に、たしかに犯罪につながる要因があることは否定しません。
それが、健常者とは違う一面としてあることも。
今回の事件でも、
「感情のコントロールが難しいのであろう」
という話はもちろんでているし、
発達障害を持つ人がそれを苦手とすることもわかりきっている。
性欲のコントロールも、みなさんが言うように、その制御が難しい障害者はいます。
でも、それは、
「能力として」 難しい という話であって、
じゃあ、そういう人たちがみんなやりたい放題に手当たり次第手に他人にを出して性欲を満たそうとしているかと言ったら、
「否」
(気を悪くする方がいたら申し訳ありませんが)
中度以上(重さとしてこれより重いハンディを持つ)精神発達遅滞の方に関しては、
たしかに、思春期以降、性の問題は特に大きな課題として前面に出てきます。
軽度の場合も、もちろんですが…
男の子の場合は特に。
障害があってもなくても、人の本能として備わっているものなので、当然ながら、「性欲」は出てくる。
(どんどん表現が直接的になっていくので、ホント申し訳ありません)
当たり前のように出てくるその欲求を
「理屈で理解できるか」
「自分で制御できるか」
どういったことがやってはいけないことで、どういった場合は可能なのか。
人間関係と、その行為のつながりや意義を理解していても、それでも健常者でもレイプとかするとんでもない奴もいるわけですが。
そういった意味で、発達障害者には、健常者よりも大きな努力を要します。
それも事実。
だからこそ、発達障害児を育てる親は、
我が子の衝動と欲望のバランスとその制御や倫理に関して目を逸らさずに見つめ、
善悪のラインとコミュニケーションの取り方と、その意義を必死に教えないといけないわけで。
遅滞を伴わない発達障害児を持つ親御さんからしてみたら、ある意味では遅滞を持つお子さんに教えるよりもとても大変な作業で…
ハードルは高い。
それでも、子供を犯罪者にしないためには、避けては通れませんね。
小さな可愛い子供が、性に目覚め、発展して育つ中で、
自分の子供の、ある種「いやらしい」部分も見ていかないといけない。
障害児の、ましてや、重度や中度のお子さんを育ててらっしゃる親御さんなら、
そんなことは他人に言われなくても百も承知なはずで。
小さな頃から、第二次成長見越して対策されてる方が多いと思います。
精神発達遅滞だからといって、性欲がないわけではないし、
興味ももちろんあって。
性的な理由でなくとも、障害者に追いかけられたり、襲われたり…
成人雑誌を立ち読みしながら自慰をしている人を見たりとか、
そうじゃなくても人前で興奮している姿を見て怖かった… とか。
それは、現実で。
我が子が「そういうことをする可能性がある」ことは、親御さんも支援者も理解している。
だからこそ、
健常者の子育てよりも徹底して、何倍もの時間と手をかけて、予防しています。
それは、育ちの中でももちろん取り組んでいるし、
それがまだ起きてしまう状況であれば、支援者なり保護者なりが付き添って予防をしています。
それでも、
「実際そういうことする奴いるじゃねーか!」
って、皆さん言うんでしょうがね?
それは一部の障害者の話です。
障害者が全員そういうことをするわけでもなければ、
障害者だからって犯罪を犯すわけでもありません。
よく、「関西は犯罪が多い」とか言われて関西の方不愉快な思いしてるのとか見かけますが、
よわうはそれと同じです。
別に 関西人が全員犯罪者なわけでもなければ、関西は犯罪を犯しやすいって話でもないでしょ?
たしかに、気質の問題として、他地域よりもものはハッキリ言うし、感情もストレートに表現するので、一見キツい印象を受けるのも事実ですが、
だからって、関西人=犯罪者 なわけじゃないでしょ?
続く。