発達障害児の就学・支援級について① | 発達障害一家・5人揃ってアスペ+ADHDだからできること

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ADHD+アスペルガー症候群の当事者です

息子たちと旦那も同じ障害を持っていますが
だからこそできること  を大切に。
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*このシリーズに関しては 言葉の言い回しを不愉快に感じる方が多いかもしれません。
マイナス面も隠さず 現実的なことを書きますので 負担になる方はスルーして下さい。
それでも読んでくださって なお不愉快な思いをする方がいたらすいませんm(_ _)m
また 記事の性質上 数値に触れ ある種の線を引くような表現も多くなります
苦手な方はスルーして下さいm(_ _)m








小学校にある「特別支援学級」→支援級は 本来 通常のクラスでは学ぶことが難しい子供たちも同じ様に活動する場を持つべきだ との考え方から作られたものです。

「活動」の主軸はできるだけ年齢に沿ったものを。
子供時代に誰もが経験することを 同じ世代の子供たちと共有すること。


「勉強」以外の部分を大切にするための場所だと 私は考えます。

前記事にも書いた様に
だからこその活動の場があり
できることはみんなと一緒に。
個人的に 私は支援級が好きです。


学校によりますが 支援級には「知的」と「情緒」があり

精神発達遅滞を伴うお子さんは「知的」
精神発達遅滞は伴わないけれど その特性や能力のバランスにより通常クラス(普通級)での集団での活動・学習が難しいお子さんは「情緒」に所属します。
(カッコ内にチマチマと愚痴が入りますが[みんな:01] 私的にはこの言い回しが好きではありません)


しかし 本来情緒級に所属すべきお子さんの場合 学習内容には(やり方次第だったり促し方次第だったり 本人の精神状態だったりで)遅れが少ない場合が多く
実際に「籍」を置いている子は少なくて。
通級的に 抜き出しのように支援級に通う子がほとんどで 在籍は「普通級」
みたいな実情があります。

なので 支援級=知的 の学校がとても多いのが実情です。

なぜそうなるか? は 支援級での学習内容に大きな理由があります。

これも前記事にも書きましたが
支援級での学習は 基本的には支援校の学習内容とあまり変わりません。

所属しているお子さんの能力にも幅があり
それぞれの学習目標がありますが
多くは療育の延長と生活面の学習になります。

少し話が逸れるかもしれませんが・・・



小学校が「満6歳」を入学の時期としているのは 6歳になればある程度の身辺自立ができ 社会生活へ向けての次のステップに進むのに適した年齢だからです。
学習に関しても 6歳に達すれば 学習に取り組むべき能力の準備ができるから。

発達遅滞 と称されるのは 発達に遅れがあるからで
(傷つけたらごめんなさい)
小学校で学習する準備ができていない場合が多いわけです。
なので 支援級では 学習よりも先に学ぶべきことや 生活上必要なことが優先されます。

そこから 少しずつ できることを増やして
文字や計算に取り掛かっていきます。

学習指導要項の何年生まで というような目標にはなりにくいです。

私自身 三男の就学に際して 支援級の担任を始め 教頭や教務とも色んな話をしましたが・・・

「個人基準でカリキュラムを組むのであれば 理解できる子供には学年相応の学習を」
と望んでも
「人員的に不可能」
との回答でした。


支援級は 1~6年までが同じ教室で学びます。
多くのお子さんが 実際の学年よりも若い学年の学習をしています。
その中で 学習の進みの早い子供がいれば その子供「だけ」に向き合う教員が必要になる。
その人員が足りないのです。

「個人主体」とはいえ 「支援級」という「集団」である以上
その内容は多数派に合わせられる。

結果的に 小学校で支援級に所属していたお子さんが 中学から普通級に と望んでも 学習内容が到達していないので 不可能です。

前の記事でコメントに書きましたが
基本的に支援級では「通知表」は出ません。
(もしかしたら 情緒級がきちんと機能している学校であればあるかもしれませんが 知的主体の支援級では 基本ないものだそうです。
これは他地域の友達数人にも確認し 教育委員会にも確認しましたが どの答えも「支援級では通知表は出ない」との答えでした)

その代わりに 個人の年間計画に対しての評価は出ます。

学習に対しては 「到達点」が曖昧であるため 評価は出ないんです。

するとどうなるかというと

先に書いたように中学も支援級であれば。

中学の通知表がない ということは 一般的な高校受験が難しくなる ということです。

例え本人が年齢相応の学習が身に付いていても です。


普通級も支援級も 同じ学校内にあるクラスです。
よく 「支援級で落ち着いた状態で学んで 学校生活の基盤ができたら普通級へ」
という話も聞きますが
実際には そう簡単な話ではありません。


我が家の場合は 担当医・両親共に
「支援級で適切な支援を受けながら 学年相応の学習をしてもらえるように持ちかけよう」
という方針で
何度も話し合いましたが・・・

学校サイドは一貫して
「能力的にもったいないから普通級!!」
「高校に行かせたいなら 普通級です!!」
と言っていました。




続く[みんな:02]










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